すべての葉を落として
スッピン顔になってしまった
モノトーンな冬枯れの木々
鳥や雪が乗っかろうと
嫌な素振りを見せるどころか
どっしりと生きている
幹や枝の重さに
耐えられる根があってこそ
長い厳しい冬を越せれるのだ
それでも
モノトーンな冬枯れの木々は
どこか寂しそうに見えてしまうが
触れてみると意外に暖かく
自然な優しさを感じてしまう
最近、すぐにキモイとかイタイとか
ダサイとかもうダメだとか
口にする人がいるけど
いざとなったら
スッピンでもハダカにでもなって
厳しさに立ち向かう覚悟なんて
あるのだろうかと感じている
色々と諸説はあるようだけど…
ある有名な音楽家が失望して
自殺しようと森の中に入ったが
冬枯れの木々たちが
一生懸命に生きている事を感じて
自殺をやめて名作を作る決心をした
もしもキミが、
そんな必要な学びという
宝を手にしたのなら
もう周りが求めるような
キミである必要なんて
どこにもないんだ
スッピンだろうが
ダサい格好してようが
本当のキミの魅力を出せばいい
モノトーンな冬枯れの木々のように
静かな森の奥で