昔の人は言った。

「太陽の下に本当に新しいものなんてない。今まであったものに多少手を加えたに過ぎない」

しかし、それは太陽の下にとどまらない。

 

 星の発した光が地球に届くまでには非常に長い時間がかかるようだ。でもどんなにきれいに輝く星も永遠に輝くことはできない。いつかは滅びてしまうだろう。滅びた星は宇宙を漂い、いつかは星雲になるだろう。そこから綺麗に輝く星は生まれ、滅びた星は星雲になる。

 宇宙の大きさに比べると、太陽や地球も小さいものだ。しかし、たとえ遠く離れた宇宙の端で起きた事も実は地球で起きてる事と大差ない。生まれては滅びているのだ。そう思うと夜空に輝く星を同情してしまう。それどころか、悲しい表情をしているようにさえ見えてくる。これも昔の人が私よりも先に詩にしている。

 

「砂浜の砂のようにたくさんある星の中には私に向かって輝く星もあるだろう」

でもまあ、それは。退屈なことだろうな。

 

太陽の下に新しきことなし

新発見とか新発明といわれている物でも、この世の物はすべて本当に新しいという物は無く、これまでにあった物や先人が残してくれた物に多少の手を加えて新しい形に変えたに過ぎない

 

冷灰

火の気がなくなったあとの冷たくなった灰。

 

星雲

宇宙空間に漂う重力的にまとまりをもった、宇宙塵や星間ガスなどから成るガス

 

泥団

泥の塊・無価値なこと・理屈・煩悩

 

況や

もちろんのこと

 

真砂なす数なき星のその中に吾に向ひて光る星あり

砂浜の砂のようにたくさんある星の中には私に向かって輝く星もある

 

流転

生死・因果が輪廻(りんね)して、きわまりがないこと。

一つの状態にとどまらず、移り変わって行くこと

 

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