黒い山羊が呟いた
「白線よりお下がりよ
鈍色電車通り去って」


隣りで猫が問い掛けた
「アナタは何処に向かうんだい
ここらも直に死んじまって」


赤の手首携えて
私一人 ふわり根無し草
錆びた水を飲み込んで
次の駅


またどうか どうか愛を
帰りの電車は何処にも無いわ
教えてダアリン ダアリン ねえダアリン
声が聞こえたような気がした


枯れた花は呟いた
「感情がない、感情がない、
心は憂い夕を吐いて」


蝉の泣いて墜ちる頃
電線が裂いた赤の下
立入禁止 蹴っ飛ばして
猛り影がドロドロと零れ出す


「見えない」と泣いて泣いて
私の想いを探しているわ
教えてダアリン ダアリン ねえダアリン
鳴らぬ電話の命は何処へ


茹る茹る環状線
ここには無い ここに終点は無い
左 左 右で鳴る
踏切りの音 カンカラリンドウ


カラスは言う カラスは言う
「あの頃にはきっと戻れないぜ」
「君はもう大人になってしまった」


またどうか どうか愛を
終わらない輪廻を
千切っておくれ


さよならダアリン ダアリン ねえダアリン
あの日私は大人になった


絶えず想う 二人一人
暮れ落ちた言葉は取り返せずに
さよならダアリン ダアリン ねえダアリン
クルクル回る環状線を
「一人憐れに歩めや少女」



息を潜めてあなたを待つ夜は心の扉を,閉めるの。
僕の言いたいこと,あなたの伝えたいこと,ごちゃ混ぜの闇に融かして。

人のフリをするのに疲れたのよ,心から笑いたいの!
僕のことは気にしないで欲しいから,どうか独りきりでいさせて。

あなたを通せんぼ,僕だけ,かくれんぼ。
無邪気な甘えんぼの夢,
“僕を見ないでいて。僕を手放して。無邪気な瞳で笑ってよ!”

“次に会う頃には”など意味の無い心の隙間に,なるだけ。
独りその中での生活,営みながら張り詰めた空気,濡らして。

息を潜めてあなたを待つ夜は心から逃げるの!
―僕の言葉,僕次第でもしそれが,いつか意味を持つとしたら。

“あなたをトオセンボ,僕なら,カクレンボ。
無邪気にアマエンボの妄想,僕はしないでいたい。
僕を見ないでいたい。無邪気な瞳で笑って!”

あなたを通せんぼ,僕だけ,かくれんぼ。
無邪気な甘えんぼの夢,
僕を見ないでいて。僕を手放して。無邪気な瞳で笑ってよ!

アナタヲトオセンボ。




どこかに消えた屍,その間に逃げ出したいだけ
はにかみ顔の背中のあなたの感覚ってずれてる。

間違い探しに終われ,1,2の3の掛け声
「足りないもの」お洒落でしょ?って 駆け出す足音が鳴るの スッタカラッタ
右側の半分がずれて左側に溶け込んでった。
はにかむ顔に腹立て,何様気取りの傍観者は言うよ

そう あなたのこと きらいになったのです。

「どこかに消えた」しかだめ? その場に連れ出したいだけ
割れない窓を叩くのって あなたの感覚を疑いましたよ 
右側の半分がずれて左側に溶け込んでった。
はにかむ顔に腹立て,何様気取りの傍観者が言うよ

ずれていく とりあえず よくわからん ほうこうへ
まるでなにごともないかのよに

間違い探し の痛い,痛い傷跡が勘違いだらけの日常になる
勘違い探し を強いたい,見たい ひとりきり 何だろう と 覗き込む力を