ここか、大学卒業おめでとう。

院まで進んで好きな分野の研究と長野のアルプスの山々の縦走を楽しんだげんきや、映画俳優という夢のために芸大で色々なことに挑戦したゆうとに対し、ここかは、スポーツを学びに大学に入りました。

入学前に、高校時代に打ち込んだカヌーではなく別の競技に挑戦すると言っていたここかに、絶対途中でカヌーをやりたくなると予言をし、カヌー部のない学校で大丈夫なのかと問いただしていた私。

案の定入学後にカヌーがやりたくなり、大学でカヌー部を創設するために学校や教授に働きかけ、やっと借りれた琵琶湖湖畔の倉庫を拠点に、ブルーシートの自作更衣室で着替え、持ち込んだエルゴでひとり練習に励み、自分を鍛え周囲に認めてもらう努力をしていたようです。

広い琵琶湖でひとりで練習し、沖へ何kmも漕いでいると聞き、冬は寒くすぐに暗くなるのに何か事故や異変があったらどうしようと正直私は心配でした。

部の創設こそ叶わなかったものの、ひとり、またひとりと理解者や支援者を増やし、教授会で紹介してもらったり高校生向け大学勧誘パンフレットに載せてもらったりし、そして最後には大学生として大会にも出れたこと、結果うんぬんよりもその努力の過程が立派だったと思います。

また、上の兄ちゃん達と違い、ここかの大学4年間の前半半分はコロナ禍でした。

最初の1年は自宅オンライン、その後も大勢で集うことには規制が付きまとう大学生活で、ここか自身からストレスや悲しみが溢れてて、本当にかわいそうでした。

それでも後半2年間は失った時間を取り戻すかのように青春を謳歌していて、スポーツやフィールドでの活動を、学問として学ぶことにも真剣に取り組んで、これも立派だったと思っています。

よく頑張りました。

ももちゃんもおめでとう

全ての環境を揃えてもらえる高校時代と違い、大学や下宿生活という環境は、手続き、規則、社会の事情、大人の事情などに直面し、およそ自分の好きなようにはいかないことを学んだと思います。

そしてその中で声をかけたり手を差し伸べてくれる人のありがたさが逆に身に沁みたことだと思います。

辛かったこと、悔しかったこと、嬉しかったこと、ありがたかったこと、その全ての経験こそが、安くはない大学費用と引き換えにあなたに与えた贈り物だと思い、あなたの人生の財産にしてください。

ここかは遠く鹿児島で新しいチャレンジが始まります。

辛い経験もした大学生活、それにしたって僕やお母さんや大勢の大人の支援をいっぱい受けて過ごしたわけです。

社会人デビューした今からは今までと比較にならないもっと辛いことや理不尽なことが待ってると思います。

どうか今まで通りあなたらしく明るい笑顔で元気いっぱい仕事に接し、多くの方に助けてもらいながら、周りの人やお客様を笑顔にできる人になっていってください。

最後に

好きなカヌーが仕事の一部にできてよかったね。カヌー体験を楽しみに来られるお客様もあるとは思いますが、仮に海に出れなくてがっかりさせることになったとしても安全第一の判断で。それがあなたの使命ですよ。

それと、受け答えの声に元気がなさすぎ。どうせ経験も知識もないんだから、せめて大きな声と笑顔で周囲のスタッフの方やお客様に接して、元気やワクワク感をもっともっと大きくしてあげてください。

卒業そして就職おめでとう。

成長したここかに会いに行くのを楽しみにしています。

（皆様お世話になります。よろしくお願いいたします）

祝 ここか卒業