続いては、ロンドン市内の巻。
一日コースをご紹介します
ラムズゲート駅から早朝のHigh Speedに乗って約1時間半、
セントパンクラス駅に到着。
ワンデイ・トラベルカードを買って、まずは目指すはロンドン・アイ
3度目のイギリスにして初乗車です。
チケットはあらかじめ日本でネット注文しておきました。
この日は快晴真~っ青な空
きっと眺めいいぞ~とワクワクして行列に並んでいたら、
なんとセキュリティチェックあり。厳重なんですね。
お客さんが次々にバッグを開けてスタッフに中を見せてます。
ちょっと緊張しつつ私もバッグ内を見せると、
「包丁入っていない?」って日本語の質問。
はぁ!? なにその物騒な質問!?
私って怪しいの? どうしよう!!
ビックリして顔を見ると、いたずらそうに笑う中国人の男性スタッフ。
ああ。
ユーモアがあるというか、からかわれてしまったというか・・
これも旅の一期一会ですね
無事カプセルに乗ってゆっくり上昇
こちらチャリング・クロス駅方面。
こちらビッグ・ベン方面。
期待通りの見事な眺望でした
噴水とはいうものの水は出ていません。
なんでも噴水盤が小さくて周囲が水浸しになってしまうため、
水を出すのはやめてしまったのだとか・・
リージェントストリートでウィンドウショッピングしてから、
大英博物館へ。
人生2度目、11年ぶりです。
世界最大の収蔵数を誇る博物館。
その数約700万
でも常設展に出されているのは、
そのうち2割の約15万点なんですって。
未整理の品も相当数あるらしく、
今後世紀の大発見が出てくる可能性もアリとか。
すごいロマンですね
今回写真を撮った中から、
特に魅了されたお宝を紹介します。
(マナーを守れば全て撮影可。太っ腹!)
1F アメリカ・メキシココーナー。
アステカの「双頭の蛇」
とても印象的なモチーフ。
死と再生、永遠のいのちを願ったのかな。
これ、モザイクでできてます。
小さなタイル状のターコイズが敷き詰められているんですよ。
近くで見ると、とても神秘的な煌めきを放っています。
1F エジプトコーナー。
歴史に名高い「ロゼッタストーン」
そばに近寄って見てみると、
3種類の文字(古代エジプト象形文字のヒエログリフ、
古代エジプトの民衆文字、古代ギリシャ文字)
が上から順に層になって記されています。
この3種を比べ読みすることにより、
謎だったヒエログリフの読解が明らかになり、
それにより様々な史実も明らかになり、
世界史の空白部分が埋まっていったんだとか。
文字って文明を保存するすごい装置なんですね。
1F 西アジアコーナー。
アッシリア帝国(メソポタミア)の宮殿を飾っていたレリーフ群から、
こちらは「生命の木」
他にちょっと残酷なライオン狩りのシーンなどがあります。
そちらはリアルすぎて・・・
レリーフは当時彩色されてましたが、今はこの通り、
ごくごく僅かに色を留めるのみです。
「生命の木」は一体どんな色で表現されていたのだろう。。
1F ギリシャ・ローマコーナー。
「パルテノン(エルギン)・マーブル」
あのパルテノン神殿の柱の上を飾っていた
彫刻板の一部です。
人物のうち大きめな方が神さまで、
小さめな方が人間なんですって。
隆々とした筋肉の付き方から柔らかな布落ちまで、
なんとも巧みな表現。
2F エジプトコーナー。
パピルスに描かれた「死者の書」
死者である書記生アニが、
42の否定告白を終え(一言も間違えずに!)、
心臓の審判を無事終えて、オシリス神の御前に到着するシーン。
42の告白の内容は、
盗みをしなかったこと、悪事をしなかったこと、
詐欺をしなかったことなど、
現代の裁判でも当然有罪でしょってもののほかに
嘘をつかなかったこと、誰も泣かせなかったこと、
悪口を言わなかったこと、会話中に言葉を増やさなかったこと
高慢に声を荒げなかったこと、水を汚さなかったこと等々、
ギクリと胸に手を当てたくなるものまであります。
人の心を傷つたり、大地を汚したりすることは、
来世に生まれ変わる資格がないほどの重たい罪なんですね。
2F 西アジアコーナー
かるた目線でキャッチ「Golden Shell」です
メソポタミアの化粧品入れだそうです。
ちょっと前になりますが、
NHKの大河ドラマ『八重の桜』を観ていたら、
蛤の貝殻が目薬入れ(軟膏かな?)に使われるシーンがありました。
貝の活用って本当に多様ですね。
2F ヨーロッパコーナー。
こちらもGold迫力のボリュームです。
1585年、大航海時代のドイツで作られた
「ガレオン船(帆船)型自動時計」です
時計と言っても文字盤はありません。
晩餐会の開始時刻を告げるための品だそうです。
リッチな方々がいらっしゃったんですね。
時間になると、甲板上の人形が腕を振り、鐘を打ち鳴らし、
オルガンを奏で、最後は大砲から火が噴くそうです。
嘆息。
流麗で勇ましい金の龍。
豪奢~
大英博物館の後は、ナショナルギャラリーへ。
ナショナルギャラリーは一昨年にも来ましたが(2日間通った)、
今回もやっぱり名画を観たくて・・。
(こちらはさすがに写真撮影不可)
2時間あまりの鑑賞後、
黄昏時のトラファルガー広場で。
充実の一日コースでした。
よく歩いたなぁ
(3に続く~)