船が進んだ後に残るもの


航跡とか波跡、引き波・・・そう澪とも呼ばれているアレ


しばしば航海は人生に例えられているものだから


人生の後ろには後悔が残るのかも知れない


後悔先立たずと言われているから


なるべく後悔しないように選択してきた


けれど、ひとつだけ


後悔してもしきれない事がある


大学のサークル旅行に遅れて参加する為、


群馬から長野に抜ける、神流川沿いに走る細道で


あの山を眺めながら


こんな所で何かあったら、ちょっとやそっとじゃ間に合わない


たぶん運転してた後輩は覚えていないだろう


いや、聞いた事すら忘れさっていて欲しい


私も忘れていた


あの有り様をニュースで見るまでは


自意識過剰、強迫神経症


自分が何様だと思っているのか?


でも、あそこでああ言ってしまった自分が許せない


どんな秘境に行っても、こんな処にも人家があって暮らしてるんだね


そんな感慨しかなかったのに


なんで・・・・・












智弁和歌山と横浜対決


もういない二人が

スタンドできっと見てる


ネットで知りあい


彼に、結婚線あるか聞かれたり


やがて二人は結婚し


彼女から写真や惚気メール貰って


幸せの絶頂だった、のに


もう15年


まだ十五年


甲子園球場と思い出は


分かちがたく


きっと死ぬまで忘れない



そんな事を桜の下で思う


誰にも忘れ去られて消えたいと思うくせに


将来の夢は世捨人


けしてぶれないワタシの在りよう


次代を育てる浮き世の義務は果たしたし


もう独りでイイでしょう


とむらう、のではなく


ただ忘れない


花冷えの春














10年後、何をしていたい?ブログネタ:10年後、何をしていたい? 参加中




十年ひと昔、そう実感する年齢になった。


150408_145530.jpg


今年の四月八日に見た、桜に降る雪。


これはこれで美しいが、もっと幽玄な桜と雪を見た事がある。


高地の湖のほとりのアスファルトの上、花びらを舞い狂わせながら走る。


不意に空から落ちてきてフロントガラスにぶつかる雪は、段々と執拗を増す。


色を失った景色の中をゆっくり走る車の中、戦場のメリークリスマスのピアノの音がこぼれ落ちる。


浪漫ちっく……だった。


嗚呼、あれから三十年。


出来れば綾小路公麿ではなく、エドガー・アラン・ポーの大烏のイメージで叫んで欲しい。


十年後もあの高原までドライブして桜を見に行きたい。


嗚呼あれから十年、と独白するのは勿論の事。











零下の空に雪を纏う北西の山

その左上に朝の淡い月

黙して語らぬうちに霧散する季節のうつろい

柔らかな藁色を縁取る霜の煌めき

木々が肌を曝す冬がきたのだ






朝晩はご飯とみそ汁、昼はうどんとナマリ節汁


菰を敷いた小机に、仏壇から出してきた位牌に蝋燭立に線香立てにお鈴に


果物盛り合わせに野菜に花に


今年は提灯は出さなかった


誰も訪ねてこない盆


連れ合いすら隣の部屋から線香一本あげやしない、ましてやニート長男に嫁に行った娘二人は


私はそれで構わない、他人だもの


さんざん冷遇してきたから、しっぺ返しがきてるんだよ


どんな家も、芯になる嫁がいなければ没落するものだね


血の繋がった身内が誰もいない暑い夏、三度の御膳に冷たい水と精進料理を一皿


気の毒なんだもん


三泊四日のおもてなし


やれやれ