あのときあのとき…辛くて苦しむ背中に手を差し伸べず、ただ黙って見ていただけだった。周りの目を気にして、終いには責め立てた。 「立場がすっかり逆転したよね」そう俯いたとき、胸が詰まる思いがした。大切なもの、忘れかけていたよ。依存はやがて傲慢へ。薄情な仕打ちに消えない傷痕。取り返しがつかなくなる前に。ここは最後の砦。唯一の良心。あの夜のフライトを忘れない。