私たちの年代にとって、2002年のサッカーワールドカップ代表チームは特別な思いがあるはずです。


忘れもしない、2002年6月9日。日本対ロシア戦。








この日、当時大学生の私は、試合が行われた横浜国際競技場近くの駐車場に置かれた小さなテレビで、何百人もの人たちと一緒に応援していました。

ボールを持つたびに歓声が上がり、テンションはMAX。
そして稲本選手のゴールが決まり、試合終了の笛がなり、男女、国籍関係なく抱き合いました。

なぜか私はかなり大柄なおそらくイングランド人(イングランドのユニホームをきてました)に抱きかかえられ、たかーいたかーいされ、ちょっと怖い思いをしましたが...


あのときの日本中を巻き込んだ巨大なエネルギーは、おそらく生きているうちにはもう体験できないでしょうね。

そのときの選手たちには、未だにちょっとしたニュースでも反応してしまうし、知らず知らずに応援してしまいます。


去年の8月2日。仕事が始まる前にネットでニュースをチェックしていたとき。
「松田直樹心肺停止」

衝撃が走りました。その二日後そのまま意識を取り戻すことなく死去。

すごくすごく残念でした。

2002年の松田選手は、日本人離れしたフィジカルで、相手の激しい攻撃を跳ね返し、まさに守備の要でした。海外リーグでも通用したでしょう。

その闘志剥き出しのプレーは本当に人を引きつける不思議な魅力を持っていたと思います。
私もそのひとりです。







そんな松田選手の追悼試合が、昨日行われました。

中田英寿さんや、カズ選手、代表時代のチームメイト、横浜Fマリノスのチームメイト、最後のチームである松本山雅のチームメイト、総勢80人を超えるメンバーが集まったそうです。

中田さんはインタビューで「自分がチャリティーマッチを呼びかけてもこんな人たちは集まらない。」という豪華さ。







月並みな言い方ではありますが、人柄が偲ばれますね。


あのときの、巨大なエネルギーがまた蘇ってきたような感覚がありました。
強烈に記憶に残る光景でした。



永遠のサッカー少年、松田選手のご冥福をお祈りしています。