今回のイランショックの暴落局面を振り返り次なる戦いのための教訓を整理しておきたい。きっと読者の方にも役に立つことがあると思う。

 

まず痛感したのはテクニカル指標の限界。MACDもRSIも株価が高値圏にある段階で期待したような反応を示さなかった。指標に頼りすぎることの危うさを改めて突きつけられた形だ。さらにエントリーのタイミングにも大きな反省がある。日経平均が58,000円という客観的に見ればまだそれほど調整が進んでいない段階で大きく買い出動してしまった。皮肉なことに手元に十分な資金がありすぎたという贅沢な状況が逆に早く動かなければ、、、という焦りを生み判断を狂わせてしまった。今回の教訓としてVI(ボラティリティ・インデックス)が40を超えない限り本格的な買い出動は厳禁であると心に刻みたい。

 

銘柄選定についても理想と現実のギャップが浮き彫りになった。事前に会社四季報を読み込み、高ROE・高利益の企業をリストアップしていたはずなのにいざ暴落が始まるとまったく手が出ない。実際に購入できたのは安心感のあるTOPIX100の大型高配当株ばかりだ。暴落の中盤から後半にかけて拾った銘柄も結局は時価総額の大きな高配当銘柄にばかりで狙っていた優待銘柄もほとんど買えずじまいだった。やはり配当利回りという数字が恐怖心に対する唯一の下値の防波堤になっていたのだろう。暴落が長引いたとしても配当を貰いながら待っていればいい、という思考が無意識に働く。

 

VIが40を超えた後半のクライマックスの局面では精神的な苦悩も深かった。底がどこか分からない恐怖から1日に1,2銘柄、多くても4銘柄ほどが限界で思うように個別銘柄を買い進めることができなかった。

 

そして今なお答えが出ないのが1日に投入すべき資金額。 時間が経過した今振り返っても、どの程度のペースで弾を撃ち込むのが最適だったのかは分からない。とはいえこれは恐らく答えが出ないと思われる。なぜなら暴落がいつまで続くかわからないからだ。あと2週間で終わるかもしれないし、3ヶ月後かもしれない。VIが40からどれだけ離陸してるか、またはボリンジャーバンドやRSIが作動するときはそれを参考にして投資額を調整していくしかないのかもしれない。

 

今回の経験は重い教訓を遺してくれた。資金がある時こそ静かに牙を研いで待つ。この待機の重要性を、次のチャンスでは必ず活かしたい。それにしても日経平均がとてつもなく強い。とはいってもその値動きを占めているのは半導体銘柄なのだが、、、。

暴落というパニック相場において冷静さを保ち虎の子の資金を投じるのは至難の業だ。しかし銘柄選択の基準をTOPIX100かつ配当利回り3.5%以上という具体的な数値に設定することで投資家の迷いは霧散する。なぜ暴落時にあえて高配当銘柄を狙い撃つべきなのか? その合理性をさらに深掘りしたい。

 

まず最初に底値の心理的メドが可視化されるという点が挙げられる。成長株(グロース株)の株価を支えているのは将来への高い期待だ。暴落局面ではこの期待が剥落し、どこまで売られるかの基準が消失する。投資家は底なし沼に足を踏み入れる恐怖に支配されることになる。その一方で、配当利回り3.5%以上の銘柄は、株価が下がるほど利回りが上昇するという性質を持つ。

 

株価がさらに下がって利回りが4%、5%と上昇すれば、それを好機と捉えるインカムゲイン狙いの買い勢力が必ず現れる。さらに過去のチャートや配当実績を照らし合わせればこの利回り水準なら過去に何度も反発しているという明確な反撃のポイントが見えてくる。この下限のメドこそがパニック時に一歩踏み出すための最強の心理的支柱となるのだ。

 

次になるが暴落後の停滞期が長く続く可能性がある。成長株の場合、株価が戻らなければその期間の利益はゼロ、あるいは含み損による精神的苦痛のみが蓄積する。しかしながら高配当銘柄であれば、たとえ株価の回復に時間がかかってもその間は着実に配当金という現金を手にすることができる。

 

待っている間もチャリンとお金が入るという事実は投資家から焦りを取り除き長期保有を可能にする。投資において退場しないことが何より重要である以上この安心感は計り知れない価値を持つ。

 

 

それらの理由にプラスして選別対象をTOPIX100に絞る意味は、その流動性と信頼性だ。 日本を代表する超大型株群はまず倒産することはない。また、機関投資家のポートフォリオに必ず組み込まれているため相場全体が回復に向かう際には真っ先に資金が戻る。いわば日本経済の主力艦隊に乗る戦略である。

 

 

暴落時の投資において最大の敵は市場ではなく自らの恐怖心である。その恐怖を制御するためにTOPIX100から選び、さらに高配当銘柄に限定するという施策を推奨するのである。成長株の爆発力を追うのではなく成熟した大企業の安定感と分配金に軸足を置く。これこそが嵐の中で資産を沈ませず次の上昇局面へと繋げるための極めて理にかなった投資規律であると考える。

資産額がある程度増えてくると、比例してセキュリティへの不安が頭をもたげてくる。つい先日も証券口座の乗っ取り事件が発生し、投資家界隈に激震が走った。特にテスタ氏の口座が狙われたというニュースは、多くの個人投資家にとって他人事ではない衝撃だったはずだ。私もその一人である。

 

今や、多くの人がスマホ1台で株を売り買いしている。しかし利便性の裏側に潜むリスクを考えると背筋が凍る。万が一スマホを紛失すれば取引が不能になるばかりか、LINEも決済手段もすべてを失い文字通り詰む。スマホ一台にすべてを委ねる危うさに私は強い不安を感じるようになってきた。

 

そこで、私は「証券・銀行専用」のセカンドスマホを導入することを決意した。第一条件は何よりもセキュリティが強固であること。色々調べている中でセキュリティを極限まで重視しているメーカーが浮かび上がってきた。

 

残念ながらそれは日本メーカーではない。本来であれば国産であることを望みたかったが背に腹は代えられない。

 

そのメーカーとは、Samsung(サムスン)だ。

 

お隣の韓国が誇る世界最大の総合家電・電子製品メーカーであり巨大財閥サムスングループの中核。このGalaxyシリーズが備えるセキュリティ基盤が、想像を絶する代物だったのだ。

 

Galaxyの凄みは、物理的に切り離されたKnox Vault(ノックス・ボールト)というシステムに集約される。「Knox」の由来は世界最大級の金庫があるアメリカの地名フォート・ノックス。文字通り鉄壁の守りの代名詞だ。そして「Vault」は地下金庫や貴重品保管室を意味する。銀行の奥深くに鎮座する、あの分厚い扉に守られた空間のイメージである。

 

このシステムの特筆すべき点は暗号化データや生体認証情報がメインのAndroid OSから物理的に独立したチップの中に保管されていることだ。たとえOSがウイルスに感染しシステムが乗っ取られたとしても、この別室にはアクセスできない。証券・銀行のパスワードや秘密鍵はOSの及ばない聖域で守られ続けるのである。

 

Samsungのセキュリティ基盤「Knox」は恐るべきことにアメリカ国防総省をはじめとする世界中の政府機関から認証を受けている。起動中はシステムへの不正な改ざんを常時監視しOSの改造などの怪しい挙動を検知した瞬間、重要データへのアクセスを自動的に遮断する徹底ぶりだ。

 

さらに最新のGalaxyではオンデバイスAIを搭載している。データの多くを外部サーバーへ送らず端末内で完結させて処理するため入力内容や検索履歴が外部に漏れるリスクも最小限に抑えられている。

 

さらに驚くべきはハード面での防御力だ。たとえ端末を分解しチップに直接電圧をかけたり回路を物理的に操作したりしても、それを感知してデータを保護する仕組みまで備わっている。また特定のアプリ使用時のみ視野角を絞り、物理フィルムなしでのぞき見を防ぐといった最新技術も導入されている。

 

絶対に守らなければならない資産を預けるデバイスとして、Galaxyを選択することは、極めて理にかなった投資判断と言えるだろう。これが中国メーカーであったら絶対に勧められないが日本と同じ資本主義で民主主義の韓国メーカーなので強く勧めることができる。

 

私は韓国が特別好きなわけでも、Samsungが好きなわけでもない。むしろ右寄りのナショナリストの人間だ。これは自分の資産を守るという1点にポイントを絞った結果に過ぎない。日本にSamsungのようなセキュリティ重視のスマホメーカーが無いのが残念で仕方ない。

 

ちなみに言えば私が買ったスマホはGalaxyのS24というシリーズだ。楽天市場の中古スマホショップ「にこスマ」というお店で購入した。伊藤忠の子会社なので信頼性が非常に高い。私が注文してから2日で来たので驚いた。ちなみにさすがにセキュリティやAIなどのレベルが高いだけあって中古にも関わらず8万ほどの値段であった(クーポンとポイントを使って6万円ぐらいにした)。ただ今の時代セキュリティに値段をケチってはいけない。

 

 

Sランクのほぼ新品のレベルのものを買ったのだが確かに傷などまったくなく、電池の容量も十分。次もスマホを買うときはここで買おうと思うぐらい信頼性が高いショップであった。

暴落時はTOPIX100から選べばいいと常々言っているが今回の下落ももほぼTOPIX100からの購入となった。自分で選んだ企業や優待銘柄をなぜ暴落時に買えないのか心理の面から考察したいと思う。

 

実は私は今回の暴落に備えて会社四季報をすべて読破して暴落を迎えた。その中で利益率が良い高ROE銘柄をピックアップして待ち構えていた。例を出すとTIS、オービックなどが含まれていたのだがアンソロピックのAIの脅威の影響でこれらの株が大きく下落してしてしまい、それと同時にイラン攻撃による下落が重なり大きく下落。

 

もしかしたらほかの銘柄もこうなってしまうかもしれない、という不安が高ROE企業を買う気力を減退させてしまった。

 

株価がどこまで下がるかわからないという不安。個別銘柄が保有している個別銘柄特有のリスク。その企業が属している業種の状態。企業の規模的な不安。それらの要因によって個別銘柄の買いの難易度が一気に上がってしまうのだ。

 

 

それらに対してTOPIX100であれば心理的に優位に立って銘柄を買うことができる。心理学で確実性効果といわれている個別銘柄の不確実性よりも指数(大型株)という相対的な確実性に安心を求める心理。そして選択のパラドックスといわれている選択肢が多すぎると不安が増すがTOPIX100という枠に絞ることで意思決定の質が上がる現象。

 

日本を代表する企業規模。長い歴史。この中から選んだのであれば下落しても仕方ないという諦め。朝倉慶氏が株は腹で買うと言う意味がよくわかる。暴落時に買えるのは頭の良さではない。度胸だ。それなので頭ではなく腹で覚悟を決めて買う必要がある。

 

結局、暴落時に必要なのは高精度の分析力ではない。どこまでなら負けを許容できるかという自分なりの土俵をあらかじめ決めておく度胸なのだ。今回の下落も、結局はTOPIX100という硬い石垣の中に逃げ込んだ。だが、それは敗北ではない。パニックの渦中で一歩も動けなくなることこそが最大の負けであり、腹を括って「日本の中枢」を買い向かった事実は、次なる相場を生き抜くための揺るぎない経験値となるはずだ。

 

 

今回の投稿は、私が実際に投資しているETF(上場投資信託)を紹介する内容だ。もちろん、イランショックによる暴落が始まってからもかなりの額を買い増した。私自身が厳選し、実際に資金を投じているものなので、読者の方にも自信を持って勧められるラインナップとなっている。

 

 

日本の高配当ETFで現在利回り総経費率ともに最強。

 

 

日本のJ-REITで通常のJ-REITより若干高配当となっている。

 

 

私の中ではこの日経225のETFはポートフォリオにおいて攻めの役割となっている。

 

 

ポートフォリオにおいて最も攻めのETFであるNASDAQ100。このETFを買い出したのはフィリップ・フィッシャーの影響が大きい。

 

 

 

アメリカの高配当ETF。流動性と純資産が増えてきたらもう完璧なETF。

 

 

東証では貴重なヨーロッパのETF。ちなみにイギリスは含まれていない。信託報酬は安めだが買いと売りのときに手数料が若干取られるので売り買いは最小限のほうがいい。

 

 

新興国のETF。新興国には中国・台湾・韓国が含まれているが果たしてこれらの国々が新興国だとはもはや思えないが。台湾有事を考慮して私のポートフォリオにおいて5%を上限としている。

 

 

東証において貴重な海外REIT。買いと売りに若干の手数料が掛かるので注意が必要。私が保有している感覚として安定度が抜群に高い。市場が暴落しても落ち着いている。ただその分、値上がり力は弱くポートフォリオに定期的な安定したインカムを提供してくれる役割であり債券に近い値動きだ。円安になるとゆっくり値上がりしていく。

 

 

iDeCoや積立NISAを除き私は以上の8つのETFを買っている。全体的にみて攻撃、防御を考慮したポートフォリオにしている。ちなみに上の4つ、日本の高配当ETF、J-REIT、日経ETF、NASDAQ100の比率はかなり高く、アメリカ高配当、ヨーロッパ、新興国、海外REITは抑え目に設定している。

 

投資の基本は生き残ること。こうしたETFを土台に据えることで今回のような歴史的な暴落局面でも迷わず買い向かうことができる。 投資に正解はないが自分なりの攻守の型を持つことは精神的な安定に直結する。読者の参考になればと思う。