カンボジア旅行記の番外編。ごはん編。
カンボジアの食事はタイやベトナム、中華に近い感じで基本的に美味かったです。
屋台ちっくな店でも十分日本人の口に合います。
到着しょっぱな。
シェムリアップ市内の場末感のあるレストランで朝食。壁一面にシェフの写真。
クメール料理のマスターシェフ???
なにやらトロフィー持ってるし。期待出来そう。
エビと牛肉のフォーを注文。
もちろんパクチー抜きで。
水を入れたコップに箸やらスプーンやらが浸かって出てきます。娘は店の人に気を使いながら、こそこそっと除菌ウェットシートでテーブルやら食器やらを拭いてから食べました。
だいたいオープンなところは蠅がやってくるので、蠅を払い除けながらズルズル。でも普通においしい。
カンボジアの牛肉は、一般的に硬いらしい。確かにフォーに入っていた牛肉は硬かった。
よくそこらへんで見る牛は大抵食用だそうで、ちょっと痩せ気味。1,000円/kgもしないらしく、結構安い。
カンボジアの高級肉はヘビで、牛肉の4〜5倍はするらしい。特に大きいヘビは旨いらしく、カンボジア人はヘビをみつけたら獲って食べようとするとのこと。
タランチュラやコウモリも食べるそうな。
ガイドのスメイさんは日本に旅行に行ったとき、カラスが多いのにびっくりしたらしく、カンボジアならカラスサイズの鳥であれば、みんな捕まえて食べようとするそうです。
どうりでカンボジアにはカラスとかハトを見かけないわけだ。
だいたいそのへんにいる動物は食料の対象になっているみたいで、カンボジアでは、食物連鎖の頂点にはリアルに人間が君臨していると実感しました。
サンボープレイクック遺跡近くの食堂で食べたチャーハンと野菜炒め。ココナッツジュースも。
基本的に水に浸かった箸やスプーンが出てくるパターン。
昔、どこぞで飲んだココナッツジュースが青臭くて激マズだった記憶があったのですが、これは美味かったです。
プレアヴィヒアに向かう途中の朝食。
干し魚のお粥。何の魚か不明ですが、この魚の塩加減と、あとキュウリのピクルスがぬか漬けっぽくて、プレーンのお粥とよく合って美味しかったです。
ただ、ゆで玉子が殻付きのままで半分に切ってあって、殻まみれで食べづらかった。
コーケー遺跡近くの食堂。
焼きそばと酢豚を注文。焼きそばでも酢豚でもなかったですが、味は良かったです。
アブとの格闘で、まわりに防虫スプレーをかけまくりながら食べました。
タムロープ寺院近くの観光客向けのレストラン。
エアコンが効いていて快適。
ハエもやってこない。
見た目のインパクトでパイナップルチャーハンとタマリンドソースの海老炒めを注文。
パイナップルとタマリンドの甘みと酸味、そして魚醤やスパイスの辛みと旨みで食欲をかき立てる美味さでした。
日本人好みです。
夜は娘をおもてなしするために、女子旅のARUCOでオススメのちょっと小洒落たレストランに行きました。
ホテルからツゥクツゥクで5分ほど。
クメールレストランのSugar Palmへ。
アジアンテイストの内装でカンボジア感満載。
カンボジアカレーはタイカレーみたい。辛いのが苦手な娘もペロリ。
名物のアモックは、出来上がるまで40分かかる料理で、この40分かかるということを何回も念押しされました。
茶碗蒸しのような豆腐のようなココナッツ風味のカレーのようなクメール料理の定番です。
じぇったい女子が喜ぶヤツです。
2日目は繁華街のパブストリートを散策しながら、川沿いの創作クメール料理のChanrey Treeへ。
オシャレなレストランです。
スイカジュースが絶品でした。
なんで身近な食材なのに日本ではスイカジュースは流行らないんだろう。
つきだしのバナナチップスもイケます。
春巻きと白身魚のフリッター、カンボジアの肉料理ロックラックを頂きました。
ロックラックは、甘辛く炒めた牛肉をコショウの効いたソースで頂きます。牛肉は柔らかく、このソースがめちゃめちゃパンチがあって、スパイシー。
欧米人のお客が多いためか、欧米風にウェイターさんがちょいちょい「楽しんでる?」みたいな確認をしてきます。
チップ制では無いので、単純に食事を盛り上げてくれていたようですが。
最終日にやっと食べたホテルの朝食。
2泊でしたが、2日目は早朝出発のため、ホテルでの朝食は3日目の1回しか食べられませんでした。
朝食はビュッフェスタイルですが、暖かい卵料理やソーセージなどはオーダーで作ってくれます。
やっぱりハイアットの朝食は激ウマ。
スムージーやら果物もおいしくて、1回しか食べられなかったのが残念でした。
特にエッグベネディクトは娘も絶賛していました。ボクは初ベネでしたが、確かに美味い!
フレンチトーストも頂き、朝からお腹いっぱいになりました。
初日にサンボープレイクック遺跡に通じる国道沿いの露店で、スメイさんオススメの「クロラン」を頂きました。
クロランは、竹筒の中にもち米とココナツミルク、そして小豆のような豆を入れて、そのまま直火で蒸し焼きにしたおやつです。スメイさんは「竹ごはん」と訳してくれましたが、ご飯と言うよりお餅やおこわに近いかな。
黒くなった竹の表面を剥いた状態で売っています。
シュロのもしゃもしゃのような繊維状の蓋を取って、内側の皮を剥いて食べます。
なかなか上手く剥けませんが、中はココナツ風味のほんのり甘みのある赤飯みたいで、美味しかったです。
ただおやつとはいえ、結構ずっしりとお腹にたまります。
クロランを食べていると、国道をのんびりと牛が歩いて行きました。
これぞ、ザ・カンボジア。
帰りの空港に向かう前にアンコールワットクッキーのお店に連れて行ってもらいました。
日本人観光客定番のコースのようです。
カフェも併設していて、カンボジアミックススムージーを頂きました。
オーナーが日本人でアンコールワットの形をしたクッキーは、カシューナッツ、バナナシナモン、マンゴー、パイナップル・・・と味が豊富で、これと言ったお土産が少ないこの地では重宝しているようです。
カンボジアの食材にこだわったクッキーで、地元の雇用創出にも一役かっているそうです。
前日に地元のスーパーで買った類似クッキーの3倍の値段しましたが、味は素朴な甘さと素材の味がマッチしていて、さすが日本人のプロデュース。美味しかったです。
お土産に買って帰ったバナナシナモンは、ちょっとスパイシーな大人な甘さ。
ボクは高度成長期に生まれ、ピロリ菌にも鍛えられ、インドやアフリカや中南米とかでもお腹を壊したことがなかったのですが、ほぼ無菌培養で育った娘はそうもいかず、今回は正露丸やら、胃腸薬やら、除菌シートやら、防虫グッズやらを買い込んで行きました。
でも薬類は全く無用に終わり、すべて美味しく完食することが出来ました。
カンボジアの大地に感謝。
ごちそうさまでした。