- 伊藤計劃記録/伊藤計劃
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☆☆☆☆ 昨年若くしてお亡くなりになったSF作家、伊藤計劃氏のブログや未完のまま終わってしまった新作などが収録されている。ものすごい才能にあふれた作家であり、編集者からも同業の方からも惜しまれての死。「虐殺器官」「ハーモニー」などの肝心の作品はまだ読んでいないが、この『記録』を読んだだけでも、その創造性・才能の豊かさは推し量られる。
- 高く手を振る日/黒井 千次
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☆☆☆☆ 黒井さんの作品はこれが初めて。なので黒井さんがお若い頃の作品とこの作品がどう違うか、興味がわいた。というのも、老いた男の心の動きがとてもしなやかに描かれているから。作者自身が年を重ねたからこそ、この味わいがうまれたのだろうか。老いても人の心は柔軟だ。そして老いたからこそ潔くもなれるし、正直にもなれる。この作品、若い人にはどう受け止められるのだろうか、それにも興味がある。
- カッコウの卵は誰のもの/東野 圭吾
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☆ タイトルの付け方がいつも上手。しかし、内容は読み終わったらすぐ忘れてしまうような感じ。おそらく、東野さんも、これは平均とご自分で評されたのではないか。事件の犯人の正体も意外性はないし、必然性も感じない。





