水餃子バンザイ -2ページ目

内モンゴルに行こう④


友達ん家。空が本当に青い。洗濯物は一瞬で乾く。

水餃子バンザイ


さて、朝が来た。

今日から内モンゴル生活が始まる。

予想はしていたがカンカン照り。

日本では体験したことのない強い日差し。

ただ乾燥しているため、日に当たると地獄のように暑いが日陰は意外と涼しく、気温自体はそう高くない。


まず顔を洗って歯を磨こう。

水は井戸水をポンプで引き上げたものを大きなカメに貯めて使用する。

使うときは杓子ですくって使う。

水は冷たくてとても気持ちいい。



水餃子バンザイ
台所。20人分は作れそうな大きなカマドがある。燃料は石炭、トウモロコシの芯、茎など。電磁調理器、ガスも別にあり、場合によって使い分けている。

彼女の家はなぜかインターネットも無料でつながっている。

近くのネットカフェから引いているとか。ええんかそれ。


ちなみに彼女の家は横に長く、入り口が二つ、キッチンも二つあり、二世帯住宅になっている。

朝、となりの入り口から杖をついたおじいさん、おばあさん、そしてもう1人おじいさん計3人が出てきた。

日本から来ましたとご挨拶する。


年配の方々はかなり東北なまりが強く、なかなか会話がむずかしい。


この方達は彼女の祖父母と、祖母の弟さんとのことだ。


弟さんは、もうすぐ祖父の80歳の誕生日なのでこの家に泊まりにきているらしい。

誕生日パーティでもするんだな、と軽く考えていた私たちは、後ほど腰が抜けるほどびっくりすることになる。



内モンゴルに行こう③

扎兰屯駅に到着したのは確か深夜2時をまわっていた。

友達と、その父親が車で迎えに来てくれているという。


到着のアナウンスがいまいちはっきり聞こえない列車で、目的の駅につけるかどうか心配だったのだけど、目的の駅に近づくと、世間話をしていた中国人たちが、こぞって

「次だよ、次降りないといけないよ」

「私も同じ駅だから、一緒に降りましょう」

と親切に声をかけてくれる。

中国人というのは、困っている外国人に対して世話をやかないと気がすまない民族なのだ。

旅行の時困ったことがあると、いつも近くの見ず知らずの中国人が助けてくれる。

しかも形だけではなく、心から親切にしてくれる。

多分私たちの外見の頼りなさも影響しているかもしれないが・・・。


無事列車を降りて、白タクの兄ちゃん達の客引きをかわして友達をさがす。


すぐに、ワゴン車の前で手を振る友人が目に入った。


「疲れたでしょ。え、硬座(寝台じゃない車両のこと)で来たの!?大変だったでしょう。」

君が明後日来いというから寝台切符が買えなかったんだよ・・・。


お父さんにも挨拶する。

こんな深夜に車をとばして迎えにきてくれるとは。


さっそく車に乗り込んで自宅へと向かう。


周りは暗くて風景は何も見えない。


30分ほどで家に到着した。


どうやら結構な田舎のようだ。

静かで空気が澄んでいるのがわかる。

真夏なのに涼しい風がそよそよふいていて気持ちいい。


その日は友人の部屋の炕(オンドル暖房的な寝床)の上でぐっすり寝た。

くたくただった。

でも

「あの、布団の下から熱気が出てるけど・・・」

そしたら友達が

「うん、1年中出てるよ」


「いま夏だよね」


「うん、暑い?」


「熱いよ・・・」


一週間サウナのような寝床で寝ていました。


続く

中国語発音で言ってみよう

日本語と中国語は漢字で繋がっている。


漢字で構成される単語や熟語の多くは中国から伝来したものだけど、逆に中国が逆輸入している場合もある。


「弁当(ビエンダン)」とか「達人(ダーレン)」とか「人気(レンチー)」(他にも結構いっぱい)


などは、和製の単語だが、最近は中国で読み方だけ中国風に変えてそのまま使用しているので、おもしろい。


しかし中国語学習者にとっては、そんなことをされるとその単語が中国製なのか日本製なのかどんどんわからなくなってしまうので、非常に困る。

多分私が中国製だと思っている単語の中にも和製の単語がたくさんあると思う。


でも、きっと言葉というのは昔からこうゆう風に自由に行ったり来たりを繰り返して発展していってたんだろうなあ、とボーっと思う。


あと、中国語を勉強していると、時々ハッと気づくことがある。


例えば日本でおなじみの漢詩である。


春眠 暁を覚えず

処処啼鳥を聞く
夜来風雨の声

花落つること知る多少


中学校のときに覚えていまだに暗唱できる漢詩である。

原文に戻して(上の文を漢字部分だけにしてみる)


春眠不覚暁

処処聞啼鳥

夜来風雨声 

花落知多少 


そしてそのまま中国語発音で読むと中国人に通じる!(当たり前だが)。

「へー、よく知ってるね!」

と言われ、ちょっとうれしい。


あと、例えば

「天上天下唯我独尊(ティエンシャンティエンシャーウェイウォードゥーツン)!」(日本語と発音がにてますね)

と中国語読みで元気よく言ってみたところ、

中国人の友達にきっちり伝わり、恥ずかしい顔をさせてしまいました。


しかも日本より中国のほうが意味がダイレクトに伝わってしまうようです。

気をつけましょう。


言葉を勉強すると、世界が広がるなあと思います。