~月の光の照らす場所~
この場所はとても綺麗だ…。辺り一面に溢れんばかりの月の光が満ちている。空から降りだした光は、やがて地面に降り注ぎ、木も花も私でさえもその光で包み込んでいく。
私がこの場所に来たのは、2日前のことになる。あの日、私はふとまだ外の風景を確認してないことに気付いた。(部屋の中に窓はなかったが、扉はちゃんと備え付けられていた)しばらくの間、その扉をぼーっと眺めていると、ふと、隙間から光が差し込んでいることに気付いた。私はこの先に誰かいるだろうと信じて扉を押し開けた。
そこには幻想的な風景が広がっていた。空には蒼く光輝く月があり、風が吹く度に、その美しい光が雨になって草木の上に舞い落ちていた。その光は辺り一面を包み込み、空と地面が互いに呼応するように光続けていた。
私は一度部屋に引き返し、探索に必要なもの(といっても私が詰めたものと言えば、この日記帳、一日分の食糧、夢を刻む時計、だけであったが)を鞄に詰め、部屋を飛び出した。久しぶりの外の空気だし、風景は美しいしで、私はほとんどピクニック気分で歩いていた。ふと、後ろを振り返るとそこに扉の姿は無かった…。
あれから、この光の中をただ宛もなくさ迷い続けている。ただ宛もなく何かの予兆を探しながら………
この場所はとても綺麗だ…。辺り一面に溢れんばかりの月の光が満ちている。空から降りだした光は、やがて地面に降り注ぎ、木も花も私でさえもその光で包み込んでいく。
私がこの場所に来たのは、2日前のことになる。あの日、私はふとまだ外の風景を確認してないことに気付いた。(部屋の中に窓はなかったが、扉はちゃんと備え付けられていた)しばらくの間、その扉をぼーっと眺めていると、ふと、隙間から光が差し込んでいることに気付いた。私はこの先に誰かいるだろうと信じて扉を押し開けた。
そこには幻想的な風景が広がっていた。空には蒼く光輝く月があり、風が吹く度に、その美しい光が雨になって草木の上に舞い落ちていた。その光は辺り一面を包み込み、空と地面が互いに呼応するように光続けていた。
私は一度部屋に引き返し、探索に必要なもの(といっても私が詰めたものと言えば、この日記帳、一日分の食糧、夢を刻む時計、だけであったが)を鞄に詰め、部屋を飛び出した。久しぶりの外の空気だし、風景は美しいしで、私はほとんどピクニック気分で歩いていた。ふと、後ろを振り返るとそこに扉の姿は無かった…。
あれから、この光の中をただ宛もなくさ迷い続けている。ただ宛もなく何かの予兆を探しながら………