参考文献:https://www.imes.boj.or.jp/research/papers/japanese/kk21-1-1.pdf
より、
1830~2000のイギリスのデータをもとにデフレの悪影響を考察する。グラフ中の細線がインフレ率で、太線がGDP成長率である。
このグラフを見れば、戦争や不況が絶えなかった1945以前とそれ以降で、インフレ・デフレがくっきり分かれているのが確認できると思う。
↑0%近傍で行ったり来たり(デフレ)
↓3%近傍で行ったり来たり(インフレ)
このように数字で見ていくと
分かってくるのだが、歴史で出てくる
①マルクス主義の流行と資本家批判
②シオン議定書の流行とユダヤ批判
などはほとんどデフレが生み出したものだったりするのだ。要するに、デフレによって労働者のストレスがたまり、お金持ちが嫉妬の対象となるのである。
別にひいじいちゃん・ひいばあちゃん世代の人々が特別攻撃的だったわけではない。マクロ経済環境が人を攻撃的にするのである。
仕組みは以下の通りだ。
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ステップ①
物価下落によりコストカットが必要となり
長時間労働やリストラが横行する
ステップ②
でも不況で働き口が少なくなってるから、労働者はそうした会社をやめられない。すごくストレスがたまる。
ステップ③
労働者の不満が増大し、お金持ちを敵視した本が売れて、いつしか社会主義革命が起こる。
おりゃー
(その気持ちめちゃくちゃわかる)
いまも似たようなこと起こってるもんね。
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このようにデフレは
「労働者からの搾取」
「長時間労働」
「格差拡大」
を生み出し、ときに争いごとの種となる。
これらの弊害は「資本主義の限界」と説明されることが多いが、デフレもひとつ考慮に入れてみてはいかがだろうか。
おしまい