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誕生日のこと

忘れないように誕生日の出来事を記録しておきたい。


それは2月5日の朝、ぼくがいつもどおり会社へ出勤しようとしたちょうどその時だった。

起きてきた妻から「破水したかも」との報告だった。

ひとまず産院に電話して確認してみると言う一方でぼくは休みを取ることにした。


出産予定日は2月3日で、38週目の検査では「早ければ1月下旬になるかも」と言われたり、それを過ぎた39週目の検査では「2月1日なら写真たくさん撮れますよ」と言われていたこともあり、待ちに待っていた時だったのだ。

40週の検査では、「あまり遅くなると母子共に良くないので、2月9日まで兆候が無ければ誘発剤を使いましょう」と言われていたこともあって本当に待ち遠しかった兆候だったのだ。


問い合わせた産科からはおそらく破水だろうから入院の準備をして来てくださいと言われた。

ぼくは妻が準備している間、駐車場に車を取りに行き、上司に休みの許可のメールを送った。


準備を整えた妻は初めてのことなのに驚くほど落ち着いていたのが印象的だった。

今からでは朝食は用意できないということで、最近2人がお気に入りにしているパン屋に寄って行くことにした。

途中、メールを読んだ上司から、「仕事のことは大丈夫だから、落ち着けよ!落ち着いていけよ!」と明らかに落ち着いてない様子のアドバイスをもらった。


さて、お気に入りのパンを仕入れて8時40分頃に産科に到着。開院前の準備が行われている中、先生から「頑張ってね」との言葉を記念の撮影。のどかだ。


何度も通った産院だが、初めて2階に上がる。

LDRに通され検査を受けるとやはり破水しているとのこと。

陣痛はまだ弱いため促進剤を使用することを決め、待機の4床室へ。

斜め向かいのベッドにもう1人妊婦が。


さて、ここでこの出産一番のトラブルに見舞われる。

陣痛促進剤を投与するための点滴針が全然入らないのだ。

人を変えたり、場所を変えたり、腕を温めするたりが、どうしても入らない。

計5回の失敗の後ようやく針は入ったものの、痛々しい傷跡が。

こんなことでいいのだろうか!


続いて入院部屋に関する聞き取りがあった。

どうやらタイミング良く特別室が空いたようで「利用しますか?」との問い合わせで是非とお願いをする。

この産院では特別室のみ家族の宿泊が許されるのでこれで産後から退院までの間も妻と子と過ごせることになった。ラッキーだ。

それにこれは後から分かったことだが、妻の出産のタイミングだと一番狭い部屋に入らなければならないところだった。


部屋の準備が出来次第移動できるということで、お昼を食べながら待つ。

最終的に点滴針が右手に打たれたせいで慣れない左手で昼食を摂らなくてはならなかった。

そんな状況に冗談を言い合いながらこの時点では、時折陣痛が来るもののまだ笑顔の余裕もあった。


さて、昼食後に部屋へ移動し、いいとも!、おしゃべりクッキングとTVザッピング。

そのうち陣痛のレベルが上がってきたようで、徹子の部屋が始まった辺りから陣痛の痛みは強さを増した。

ぼくができることと言えば腰をさするくらい。それも相当下手で、もっと強く!と何度も言われながら...。


いよいよ痛みも激しくなり助産師から「じゃあ、分娩室に行きましょうか」と。

ただ、あまり緊迫感がある様子ではないので、出産はまだ先かと言う感じだ。


さて、分娩室では、引き続き苦しむ妻と腰をさするぼく。

なんとなく要領というかさすり方を覚えてきて、陣痛の強さを示す機械のゲージに合わせてさする。

しかし、どうやらこのやり方、タイミングがいささか早かったらしい。

後に妻曰く「あなたのさすり始めはまだ痛くなかったの。だから、さすられ始めると陣痛が来るのかと暗い気持ちになっていたのよ」とのこと。

最後までサポート下手だったようだ。


さて、15時を過ぎた辺りから助産師もあわただしく動き始める。

ただ、これといった指示も無いので後どれくらいで出産の時を迎えるのか分からない。

事前に勉強して得た情報では、“いきみのがし”といういきんではいけない時間があると聞いていたので、痛々しい妻もまだまだいきみのがしで耐えなきゃいけないんだろうと思っていた。


それがどうしたことか、「では行きましょう」といきなり出産が始まる様子なのだ。

これ以降はぼくはますます苦しそうな妻に何もできることはなく隣で手を握っているだけだった。


頑張れ!妻!


助産師たちも「いきみかたうまいですよ!」「もう頭がみえてますよ」と妻を励ます。


頑張れ!妻!


本当に本当に痛そうな傍らで何をすべくもなく手を握るぼく。

どちらかというと握ってもらっていたのはぼくなんじゃないかというくらい頼りない情け無い。


そして渾身のいきみの後、いよいよ15時13分、きみがこの世に生まれてきた。

首に2巻きほどのへその緒に一瞬息を飲んだけど、かわいらしい泣き声をあげたきみ。


カンガルーケア、きみを胸に抱いた妻の安心した顔とかわいい!と言う一言と目にあふれる涙。

生まれてきてくれてありがとう。


その後2時間ゆったり分娩室で過ごし母子そして父も同室の部屋へ。

どれだけ見ていても飽きない愛らしいきみよ。


そして産後の疲労にもかかわらずきみに付き切りの妻。


19時ごろにはきみのおじいさんと伯母さんと従姉がお祝いに来たよ


ママは本当に頑張ったよ。もしいつかきみがそんなママを悲しませるようなことがあったら容赦しないから。

ママを大切に。そして強くて優しい人に育ってくれるようパパは願っています。
これから始まる3人の暮らし。楽しいものにしようね。