昨日お話しました学習の4つの段階を今日はもう少し詳しく。
第1段階:無意識の無知(何かができない、ということに気がついていない状態)
第2段階:意識的な無知(何かができない、ということを知っている状態)
第3段階:意識的な知(意識的にやればできる状態)
第4段階:無意識的な知(意識せずとも無意識でできてしまう状態)
これを「自転車に乗る」で考えてみましょう。
まだ三輪車に乗るか乗らないかくらいの乳幼児は
「今から補助なし自転車に乗ってみろ」なんて言われない限り、自分が補助なし自転車に乗る姿など想像することはないと思います。
これが、第1段階「自分が補助なし自転車に乗れないということに気がついてない状態」。
やがて、年中さん~年長さんくらいの年齢になり、
補助付き自転車はまあまあ乗れるけれど、お友達は補助なし自転車に乗れるようになって、すごくうらやましい。
親に、「○○ちゃんも補助取る!」と宣言してみたものの、実際に練習を始めたら「怖い!」。
すぐには乗れません。
これが、第2段階「自分が補助なし自転車に乗るスキルを持っていないことを知っている状態」。
そして、何度も練習に練習を重ね、ついに転ばずに補助なし自転車に乗れるようになる日がきます。
これが、第3段階「補助なし自転車に乗れるスキルがある状態」。
ただし、この段階では『まず左足をペダルに掛けて・・・』と意識して乗っていますよね。
そして、今現在の皆さんはいかがですか?
自転車に乗るのに、まず左足をペダルに掛けて・・・
ブレーキは指で圧力を掛けて・・・
なんて、いちいち意識していませんよね。
これが、第4段階「無意識で自転車に乗れる状態」。
上記は自転車の例でしたので、
第1段階 → 第2段階 → 第3段階 → 第4段階
と、とんとん拍子で上がっていきましたが、
よく起こりがちなのは、
第1段階 → 第2段階 ⇔ 第3段階 → 第4段階
つまり、第2段階(何かができない、ということを知っている状態)と
第3段階(意識的にやればできる状態)を、行ったり来たりすることが多いのです。
体重を減らそう!体力をつけよう!と「毎日走る」と決意したのはいいが、最初の数週間は毎日頑張っていたのに、そのうち週末だけになり、やがて全く走らなくなってしまった・・・
そんな経験、ありませんか?
これも第3段階から第2段階へ落ちてしまった状況です。
では、どうすればいいのか?
また第2段階から第3段階へ上げればいいのです。
1度や2度、第2段階に落ちたからといってやめてしまっては、いつまでたっても第4段階「習慣化された状態」には到達しません。
ここまで、最低でも約3ヶ月かかると言われています。
私がコーチングの契約期間を「最短でも3ヶ月」としているのも、ここに理由があります。