ハイドンの曲は抑揚のないなんとなく流れてるメロディー、と毛嫌いしてました。当然好きなのはベートーベン。

 

ハイドンに目覚めたのは、TokyoStringQuartetの最後の公演でした。

平凡な(?)音楽の後ろにそびえ立つ狂気の世界、深い深い、怖い世界を垣間見た。

一生忘れない体験になるだろう。同時に聞いたベートーベン弦楽四重奏16番ももちろん素晴らしかったけど、それを吹き飛ばすくらい、凄かった怖かった。

 

天地創造は、ヨハネ受難曲のメロディや、メサイアの曲が聞こえてくる。

天国的な暖かく、柔らかく、高貴な、シルクのような、、、明るく、暖かく、しかし冷たく

素晴らしい音楽。天才の技は、ただただ口をぽかんと開けて、到底理解できないけど、見ることしかできない、受け止められないけど、受け止めるしかない。

それもこれも、指揮者の感じるところの何分の一かを感じているだけなのだろう。

 

 

先日のコンサート、ヨハネ受難曲に友人が聴きに来てくれた。

その感想がとても嬉しかった、「バッハの音がしていた」、と。

自分で出したというより、先生のなせる技が全てで、こちらはただただついて行った

だけなんだけど、それでも。

 

バッハの音って、カールリヒターのチェンバロの音、マタイの「音」を思い出す。

いぶし銀、暗いけど輝いている、というか。

最近の録音のバッハは、もっと透明感があり暖かい音。

時代により求められる「音」はかくして変わるのか。

 

「雪の下」で聴く「音」から想像するに、うちの音はちょっと古風な響きかもしれない。

得難い体験が出来て本当にありがたい。

 

 

メサイアが歌いたい、けど機会がない。残念。