消費者金融からの借り入れでついつい融資に頼ってしまい、最初は少額だった予定がどんどん借り入れ額が膨らんで、やがて支払いが追いつかなくなってしまう多重債務の人が現代では多くなってきてします。
クレジットカードの普及や、ケータイ電話の分割購入などで借金を若いうちから経験している人も多いですし、それだけ身近にあるものです。その結果、あまり本人の意識がないままに借り入れしてしまい、ゆくゆくは収入と返済のバランスが崩れてしまって多重債務を抱えてしまう人が多いのです。
多重債務の結果、ブラックリスト入りしてしまう人も少なくありません。本人が気づかないうちにブラックとなっていることも多いようです。もちろん、本人が返済などを遅れてしまっている意識はあるのですが、具体的にどのようなことをすればブラックリスト入りするのかをきちんと把握している人が少ないのです。
ここで、ブラックリスト入りしてしまう主な理由を簡単にご紹介します。
まず、1番多い原因であると考えられるのが、返済の延滞です。
ブラックのイメージというとやはり、本来は返済しなければいけない借金を返済せずにいる人であり、散々、業者側からも催促を受けていても無視して延滞しているような人を思い浮かべる人も多いでしょうし、ドラマやマンガなどでもよく描かれているシーンです。実際、延滞を1ヶ月ほどしていてもブラックリスト入りはまだしません。この時点ではまだ他社でも情報共有されてしまうほどの記録は残されず、せいぜいその支払い延滞をしている取引業者の中だけで情報が残る程度でしょう。これが3ヶ月くらいになるとだいたいブラックリスト入りすると言われており、これまでとは状況が一変し、一気に借り入れが難しくなります。
また、延滞以外の原因としては債務整理があります。皆さんよく自己破産という言葉は聞いたことがあります。借金を帳消しにする変わりに、もっている財産は生活の上で最低限のもの以外すべて手放すこととなり、今後の借り入れも制限がかかってしまうものです。この制限が、ブラックリスト入りの結果です。自己破産も、ブラックリスト入りと同じ扱いとなり、条件にもよりますが最長で10年間は記録が残り続けます。この記録は消したくても消えないので、10年間はその人について回ってしまいます。その間、銀行からローンをうけたり、クレジットカードを新規で作成することがまず難しくなります。
自己破産以外にも債務整理とは、返済するうちの利息分だけなど一部のみを免除してもらう任意整理などもこれに該当し、同じように記録が残る事となります。
できればきちんと返済を行って、ブラックとなる前で未然に防ぐべきですが、ブラックになってしまってからは仕方がありません。その記録が消えるまで待つか、あるいはその間であっても借り入れできる業者もありますから、そのような業者を探してみるのも1つの手です。