昔の武士は何等かの不都合を引き起こせば、蟄居閉門をお殿様から申し渡された。自宅の門は青竹を十字にして門は閉ざされた。
ひっそりと自宅の納屋で生きるしかない。外出は厳禁されて、部屋からは一歩も出る事が許されなかった。従って、部屋で、読書するか
何かの手作業で物をつくるかして、気を紛らわすしかなかった。閉門が解かれるまで数年間はこんな暮らしに耐える事を強いられた。
耐え忍ぶ事も武士にとっては、武芸にもまして、大切な処世術なのだ。
コロナが流行してから早くも2年の歳月がながれたが、一向に収束の兆しもないうえ、、爆発的な感染拡大も起きている此の頃だが
人の流れを止められない限り、感染拡大は収まらない。ワクチンもまだ接種率も低い現状では有効な手立ても無いのが実情。
そこで多くの人達が実行しやすい事と言えば、家から出ない事に尽きる。人と人の接触を断てば、この病気の感染はない。ロックダウンを政府は出来ないでいるから、せめて外出できなくとも暮らせる人は、それを実行するしかない。病気になって死ぬほどの苦しみを味わうよりは
家に閉じこもっている方が楽な事は誰でも知っているが、我儘に負ける誘惑の方が怖い。

