エンジン式の刈払機には、2ストロークエンジンと
4ストロークエンジンの2種類がある事をご存知でしょうか?
2サイクル、4サイクルエンジンとも言います。
普段皆さんが扱っているエンジンと言えば、自動車ですが、
これは4ストロークエンジンです。
2ストロークエンジンは、ガソリンとオイルが混合された燃料
(混合燃料)を使用し、4ストロークは、オイルとガソリンが
別々になっています。
自動車は、ガソリンスタンドでガソリン或いは軽油を
入れるだけなのは、既にオイルがガソリンとは
別のオイルタンクに入っているからです。
<2ストロークと4ストロークの違いは?>
2ストロークは、
メリット:瞬発力(爆発的なパワー)がある
デメリット:燃費が悪い、音がうるさい
4ストロークは、
メリット:燃費が良い、2ストロークより排ガスがクリーン
デメリット:2ストロークほどの瞬発力がない
農業関連の小型機械に2ストロークエンジンが使われているのは、
動きの激しい刈払機で燃料をキャブレターに安定的に供給するには
2ストロークエンジンが適していたこともありますが、
一言で言えば、爆発的なパワーに優れているからです。
エンジンの主流は4ストロークエンジンで、2ストロークは
小型農業機械に今でも使われています。
昔は原動機付き自転車も2ストロークでしたが、
今では全部4ストロークとなり、刈払機とチェンソー、耕うん機くらいが
2ストロークエンジンです。
ある意味、絶滅危惧種かもしれません(笑)
<騒音の観点>
・2ストロークはスロットルを全開にすると音がうるさいので、
誰もいない所や周囲に迷惑を掛けない場所なら、
気兼ねなく使えます。
早朝や周囲に家が多い場合などは、4サイクルがお勧めです。
また最近は充電式の電動刈払機が普及してきていますので、
より騒音を気にする方はこちらの方が良いでしょう。
<燃費の観点>
・2ストロークは爆発的なパワーが出ますので、
それだけ燃費が悪いです。
4ストロークの方は、燃焼効率を高めているので燃費が良く、
排ガスもクリーンです。
<燃料の観点>
2ストロークはオイルとガソリンを混ぜて
混合ガソリンを作るか、出来ているものを買うことになります。
4ストロークは4サイクル用エンジンオイルとガソリンを
別々に入れるので、ガソリンはスタンドで売っている
レギュラーガソリンを購入すれば良く、
予めエンジンオイルを購入しておけば、ラクです。
大きく、この3点から2ストロークか4ストロークにするかを
決めて下さい。
ホームセンターでは2ストロークエンジンが主流です。
<混合ガソリンの購入について>
ホームセンターでは、既にオイルとガソリンが混合された
混合ガソリンが販売されています。
ですから、これをそのまま買って使うのが一番簡単で、
1、2回使うだけの少量の場合は、これで良いでしょう。
大量に使う場合は、自分で混合するのが安くて済みます。
農家や造園業などのプロの方は、専用の混合容器と2ストローク用
エンジンオイルを買って、混合しています。
専用の混合容器は、目盛りが付いていて、それに合わせて
オイルとガソリンを入れれば簡単に混合ガソリンを作る事が
出来ます。
ガソリンはガソリンスタンドで購入出来ますが、
ガソリン携行缶を持参しないと給油してくれませんので、
ご注意下さい。
よくよく考えてみて下さい。
レギュラーガソリン1Lはいくらで販売されているのか・・・・
こう考えれば、自分の使う量により、ホームセンターで買うのか、
自分で作った方が良いのかが判断出来ると思います。
販売されている混合ガソリンは450ml、1L、2L、4Lの
種類があります。