個人の確定申告業務が一段落し、気が付いたら桜が満開となり、うかうかしてる間に散ってしまいそうです。桜の花ではありませんが、ここ数年の間に私たちを取り巻く法律や制度の変更、改正があわただしく動いています。
税制についても、今年から相続税の増税が行われた事はご存じのとおりです。このように直接的に税額にかかわる事柄には関心がありますでしょうが、調査手続きや更正の請求などの手続き面にはあまり関心が及ばないと思います。
この手続き面の改正・変更のなかには、更正の請求が申告期限から5年間出来るなど納税者にとって有利になるものもあるのですが、全体的には手続きがより厳密になっていると感じます。
税法の場合には、改正の前に税制調査会などで議論されたものが公表され、具体的な施行までに雑誌の解説やマスコミなどでも取り上げられその内容について事前に知る事が出来ます。しかし、安全保障法制に関するものや憲法の問題などは事前に十分な説明が国民にされているのでしょうか。
政治に関わるこれらの高度な問題はさて置き、最近テレビの公共広告でたまに見かける「マイナンバー」とは一体何でしょうか。
法律としては平成25年に成立していますが、来年1月から適用と言う事で、ここにきて行政側が騒いでいるようです。しかし、多くの人は突然降ってわいたような話だと感じている事だと思います。
これは、すべての法人と、国民一人一人に番号をつけて税と社会保障関係の行政事務に使おうと言う物ですが、数千億円の予算を使って実施して行こうという制度であり、我々一人一人の権利関係に影響を与えることなのに、余りにも周知がされていないのではと感じるのは私だけでしょうか。
ともあれ、10月から番号の通知が始まるとの事、実務的にはこの番号が無いと困る事になりそうですので、通知された番号を紛失することなどが無いように十分な管理をして頂きたいと思います。
白井清一
