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和漢文化LABO ブログ

日本伝統文化のルーツ・渡来・受容・日本ナイズ

世界の中の日本美術―過去から未来へ―

デモンストレーション 茶の湯

 

荒川正明先生 学習院大学教授

 

京都から取り寄せたという組み立て式茶室でお茶を

点てて下さいました。裏千家と江戸千家。

大学院生が大活躍です。お疲れさま。

 

九州の八女茶、甘くておいしいですね。

しかもすばらしいお茶碗で。

日本陶磁の大先生の解説付きとはなんとも贅沢。

 

実は、裏方で沈香と黒方を薫かせて頂いていました。

世界の中の日本美術―過去から未来へ―

 

パネルディスカッション 世界のまなざし

 

エヴァ・マホトカ氏 ライデン大学准教授

日本文化をエキゾチックでなく、オリエンタリズムでもなく、

奥にある文化をみたい

 

レイチェル・サンダース氏 ハーバード大学美術館学芸員

ハーバード大学美術館は2014年に竣工したばかりだそうです。

館内の様々な試みを紹介してくださいました。

日本を知らない若者が美術館でその文化に触れていく。。。

 

美術館の可能性は大きいですね。

 

フランク・フェルデンズ フリーア美術館フェロー

日本の紙幣には文化財がたくさん描かれている

画家・村上隆氏のインスピレーションのもとは

伝統的な日本絵画

 

 

 

世界の中の日本美術―過去から未来へ―

特別講演 彬子女王殿下

2010年オックスフォード大学にてPhD取得

学習院大学国際研究教育機構客員研究員

國學院大學特別招聘教授

 

「伝統文化の継承―心游舎の活動を通して―」

 

パワーポイントを使用されながらのご講演。

6年に及ぶ英国生活でのエピソード・・・

 「このままでは日本伝統文化は廃れてしまいますよ」

 との意見を耳にされ、

 

心游舎の活動を開始されそうです。

 

かまどで炊いたごはんをほおばる子供たちのうれしそうな

顔に感動しました。おひつにはりついたご飯を一生懸命

こそげとろうとするその姿。

一粒一粒とっても大切、そしてひたすら美味しい。

 

世界の中の日本美術―過去から未来へ―

基調講演 水島真美氏

セインズベリー日本藝術研究所統括役所長、大和日英基金理事

英国ジャパンソサエティー理事、難民を助ける会理事

 

外務省ご勤務時代は安全保障に関する部署におられ、文化交流

の重要性について深慮されていた。その後、在英国日本大使館

広報文化担当公使等を歴任後退職。

 

 

・外国へ出て行って日本文化を伝えることが必要。

・文化について、

 自由な発想、多様な感性を育み、批判的な見解も尊重すること。

 

 

確かに直ちに必要とされる対象から外されがちですが、

世界の人々が理解しあうには、お互いの文化を知り、

尊重することが大切と痛感。人的交流のベースですね。

 

事業仕分けで多額の予算を削られた部分は、国際交流・・・

外国の寄付額を知ると言葉を失います。

日本にはその習慣が根付いていないわけですが、これから

どうなっていくでしょうか。

 

陝西師範大学外国語学院日本語学部 市来弘志先生

 

中国の五胡十六国時代。

高校時代、すべての名称を覚えるのが宿題だったと申し上げると、多くの大学の先生がのけぞってしまう、というくらい珍しいこと。

 

それほど、この時代は複雑怪奇で扱いにくい。世界史の授業で費やす時間はどうしても短くなってしまうようです。

 

さて、市来先生は五胡十六国研究若手ナンバーワン。いつもは雑談の中でいろいろ教えて頂いていますが、一般向けのご講演でまとまって拝聴すると、目からウロコボロボロ。

 

学会では当たり前の内容だそうですが、一般世界には実は知られていなことばかり。

 

日本に大きなインパクトを与えた唐をもっと理解するためには、五胡十六国の中身を知る必要もあるでしょう。

 

そして、五胡十六国がわかれば、中国に対してなんとなく疑問に感じていることが納得できるようになるかも。

 

ぜひ、一般向けの講座で広めて頂きたい内容です。