<夢の四馬路(スマロ)・戦前上海>
昨日 暇に任せて戦前の上海を書いた小説を借りてきました
妻は何を読んでるかと覗きますが 私の頭の中は
戦前の魔都「上海」に既に飛んでいるのでした
時は大正五年 一人の男が上海の港に降り立った
後のアヘン王といわれた「里見 甫」である
東亜同文書院と言って戦前東大よりも難関な
中国通を養成する大学に入学する為に来たのである
とまあ この小説は始まる
西木正明の上海を舞台にしたアヘン王の物語りです
アヘン王「里見 甫」は終戦時GHQに逮捕されて全貌を語った
福州路は別名「四馬路」(スマロ)と呼ばれ 当時の一番の繁華街です
別な本で読んだのですが、当時の上海には一二三四(イ ア~ サン ス)
と順番に<馬路>があったそうです。
横浜の<馬車道>みたいもんですね
その四番目<すまろ>です
石原裕次郎の「夜霧のブルース」に~夢の四馬路か 蛇口(ホンキュ)の
街か~~と歌っています
何の事かと何十年も判りませんでした
昭和22年にディック峰が歌ったのです
<蛇口>はホンキュと発音します 上海語でしょうか
当時の日本人租界で 入り口には 日本歩兵師団が守備をしていました
昭和22年当時の日本人には”常識”で スマロもホンキュも判ったのですね
「里見 甫」はここに居を構え 陸軍参謀本部第八課 通称「謀略課」の
影佐禎昭大佐と組んで 陸軍の裏金”30兆円”をアヘンで調達したのです
何事も無かったかのような 今の上海
その街を見るたび 私の心はは戦前に飛ぶのです
「あなた 何考えてるの こっち来て」
妻の声に 平成に引き戻されるのです
http://www.youtube.com/watch?v=hU0ZqxxBqFI
You Tyube 夜霧のブルース