国を開けなさい、と関根勤がペリーのモノマネをしたのが忘れられず、
ペリーに関する事柄に接する度、国を開けなさい、が脳裏をかすめ、いや脳に居座る。
みませみせましょの浦戸といつも間違えるのだが、
浦賀はペリーがアメリカ大統領の親書を持って停泊した港。
ずっと行きたかったのだけど、
横須賀行くなら三浦に、横須賀行くなら逗子葉山に、
横須賀行くなら鎌倉に、でなかなか足が向かなかった。
駅前からかつて造船で賑わった面影は感じつつ、
住友造船が大義を担ってたドッグは広さも深さもかつての日本のパワーを感じるには十分だった。
今は機能はしていないとのことだが、
江戸時代から発展して賑わっていた様はまじまじと感じられ、
かもめ団地の昭和モダンな佇まい、東西の叶神社などは、
浦賀の人々の意地というか誇りを感じられた。
ペリーが停泊した場所に遊覧船で行き、
そこから浦賀の街を眺めたのだが、
国を開けなさい、は誠に見事なモノマネだなと、停泊のゆらゆらの中で思った。
帰路にて、湾で海に浸かっている子どもたちに手を振られたのも印象深かった。

