最初の投稿になりますが、今回は日本史の現代における意義について話したいと思います。何故グローバル化が進む現在、日本史の重要性の高まってきているのでしょうか。元外交官で作家の佐藤優氏はこう述べています、「外国人と話をする際に自国の歴史を知らないとその程度の人物だとみなされてしまう。」これは正鵠を射た発言だと思います。元外交官である佐藤氏だからこそ強くその様に感じたのでしょうし、それ故発言にとても説得力があります。
 また海外の人と交流することが無くても日本史は大事になってきます。例えば次回の議題である『大正史の見直し』は現在の状況を分析し、未来を見つめることを主眼としたものです。かつて高校時代に友人が未来史があればいいのにと言っていたのを聞いたことがあります。確かに未来を見てみたい、それは誰しもが思うことです。しかし当然それは不可能です。けれど過去のデータから帰納法を用いて一般的な事象を引き出し、未来を予測することは可能です。そのデータとは何か?日本史です。アメリカにはアメリカ史、中国には中国史、それぞれの国にそれぞれのデータがあります。だからまず自分に合ったデータを収集して欲しい、要は世界史など後回しで良いのです。
 ですがデータを収集した後自分のものにするのは容易なことではありません。データを易化し、楽に身につけようとするのが人間の心理です。例えば良い例が井沢元彦氏の日本史関連の著書、井沢氏の描く日本史というのは小説家として培われた想像力なども手伝いとても面白いのですが、言霊信仰、怨霊信仰など宗教と絡ませ、それに囚われる人々という余りにも独特で物語チックなもので、とても学術的とは言えません。かく言う私も井沢氏と同じで文学部で歴史を学んでいる訳ではなく、また非学術的な史観を魅力的に感じることもあります。私を含め大多数の人はデータだけ与えられ、どう扱うかは任意なのです。ですが図式を単純化することによって他の要因は排除される事になります。
 皆さんは今の社会問題の図式を思い浮かべて下さい、一要因のみに引き起こされていると思いますか?自らの人生、また今自分が生きている世界に歴史という名のデータは十分活きるものです。物語風のデータとリアルなデータとでは得られるものは大違いです。
 世界の人々と交流を深めるための日本史、次々と立ちはだかる問題に様々な助言を与えてくれる日本史、現代のニーズに応えてくれるような進化する日本史を一緒に学びませんか?