「ナイーブ」「指導者不在」と日本酷評=北方領土交渉で米公電―ウィキリークス (時事通信)
【モスクワ時事】北方領土をめぐる日ロ交渉に関する米外交公電が内部告発サイト「ウィキリークス」で公開され、メドベージェフ政権発足後、日本外交当局が領土交渉進展への期待を高めていたが、米側は「ナイーブ(世間知らず)」「日本には領土返還への交渉プランがなく、推進役の指導者もいない」などと酷評していたことが明らかになった。
メドベージェフ大統領の就任からほぼ1年後の2009年4月19日付の在京米大使館発公電は「外務省当局者は、メドベージェフ大統領が領土問題解決への政治的意思を持っており、熱心に取り組んでいるとみている」とし、日本側で交渉進展への期待が高まっている様子を報告。一方で、「ロシア大使館関係者から得た情報では、クレムリンは北方領土を、第2次大戦中に日本がヒトラーを支持したことへの代償であり、ドイツとの戦いで失われた数百万人の生命への償いとみなしている」と指摘、日本側の姿勢を「ナイーブ」と評価している。
また、「日ロ首脳会談のたびに『領土交渉加速で合意した』という声明が出されるが、実際には日本側には領土返還に向けた交渉プランが欠如しており、それを推進しようとする指導者もいない」と論評。「2島先行返還」を推進しようとしたとして失脚した鈴木宗男前衆院議員の事件が尾を引いていると分析している。
[時事通信社]