皆様おはようございます。ご覧いただきありがとうございます。函波窓です。

私は本日をもって、お世話になりました劇想からまわりえっちゃんを退団させていただくことになりました。
劇想からまわりえっちゃんを応援してくださっている皆様、また、からまわりえっちゃんを通じてお知り合いになれた方々、そしてからまわりえっちゃんの劇団員の皆様、本当に今までありがとうございました。そして突然のご報告で大変申し訳ありません。

僕は、からまわりえっちゃんの作品が本当に好きです。稽古場にいるのも好きでした。皆とふざけながら、一つの作品が青沼さんの頭と、僕らの体を通して出来上がっていく。その不思議が好きです。それは今も昔も変わっていません。
ただ、僕が演劇を通してやりたいことと、えっちゃんの作品性とが、長い時間をかけて少しずつ逸れてきてしまいました。看板を背負ってえっちゃんをやることが難しくなってきていました。 それが辞めることになった理由です。
だから喧嘩をしたわけでもありませんし、岸本さんの服装もダサいのに僕の服装だけ長年ダサいといじられ続けたことも、辞めることとは全く関係ありません。トミーさんが誕生日に一人旅をしたことも、青沼さんが実家で犬を飼い始めて丸くなったことも、無頼さんが年下の僕にたまに敬語をつかうことも、カイザーさんが名古屋でばっかり演劇してるのも、玉一さんが京都でおばんざいの存在を教えてくれて尚且つ奢ってくれたことも、何も関係ありません。
ただただ、僕のわがままで辞めさせてもらうことになったのです。
そんなわがままを最終的には受け入れてくれて許してくれた事が嬉しいですし、そんな劇団員の皆さんには感謝しかありません。本当に本当にありがとうございました。いつかどこかで恩返しをさせてください。
そしてまた一緒に芝居をつくれたらと切に願います。
どうか、よろしくお願いいたします。

僕がからまわりえっちゃんに最初に出演したのは、5年半前で、1,2,3ショットマンレイという作品でした。今考えても傑作だったあの作品から参加できた事は僕の誇りです。
右も左もわからない僕を、訳のわからない内容のオーディションでとってくれて、そこから色々なことを根気よく叩き込んでくださったお陰で今の僕があります。
僕の血にはえっちゃんの血が間違いなく混ざり通っています。5年半分の時間が溶けています。これからもそれを忘れることなく、僕は演劇を続けていくでしょう。

これからは自分の主宰団体のヒノカサの虜を軸に演劇活動をしていくつもりです。またいつかどこかで皆と交わることを強く願いながら、そろそろこの文章も締めに入ろうと思います。寂しいなあ。ああ。ありがとうございました。何度言っても足りないけれど。何度も言わせてください。ありがとうございました。ありがとうございました。……よし。はい。潔く。

どうかこれからも劇想からまわりえっちゃんと函波窓をよろしくお願いいたします。
最後まで読んでいただいて本当にありがとうございました。
さよなら、また会う日まで。青沼さんと僕はこれからも暫くはシェアハウスで一緒に暮らします。

函波窓