定期健診から

まさかの即日入院になった私は

NFICUに入ることになりました。

 

NFICU(母体胎児集中治療室)には、

通常の出産とは違う

なんらかのリスクを伴う妊婦さんばかりが入院していました。

 

切迫早産や妊娠高血圧症など

妊婦さんによって理由は様々ですが

長期で、妊娠中~出産するまで入院が必要な人がほとんどのようです。

 

私がお世話になったMFICUは

大きな病室の中に6床のベッドがありました。

 

患者全員が窓側の横並びに並んでいて、仕切り部分は壁、出入りする側だけがカーテンになっているつくりです。

カーテンを開ければ共有スペースに洗面台等がある広い空間がありました。

 

基本的に全員がカーテンを閉め切ってとても静かで、MFICUは病院によっては患者さん同士が仲良くなるケースもあるそうですが、私のいた病院では全く交流はありませんでした。

やはり切迫早産の妊婦さんだと絶対安静でベッドから動くことも禁止されますし、なかなか難しい事情があると思います・・・。

私自身も、自分の空間にほぼ引きこもっていて、他の妊婦さんとは挨拶程度しかしていませんでした。

 

先生「朝、昼、晩の1日3回のNSTと、エコー検査を2日に1回行いましょう」

 

私「他に何か気をつけることはありますか?」

 

先生「心拍異常の原因がハッキリしないので、特にありません。入浴や歩行等も自由にしてもらって大丈夫ですし、点滴や薬の処方もありません」

 

お腹の張りが強いなど、何か他の症状があれば処置が必要だったのでしょうが、私に関しては何も無かったので特に制限を受けることがなかったです。

入院時の血圧も上が110~120前後で安定していました。

でもそれが、心拍異常に対して何もできない怖さでもありました。

 

先生「たまに100以下に心拍が下がっているので、コレが戻らなかったら緊急帝王切開になります。問題がなければ、予定日前後に誘発分娩になると思います。とにかく、1日でも長くお腹の中で赤ちゃんを育ててあげることが大切です」

 

私「予定日前後って言うと、あと2か月半ですか。長いですね・・・」

 

先生「そこまでたどり着ければ1番良いですが、とりあえずは32週目を目指しましょう!32週になれば、だいたいの赤ちゃんは肺がある程度できあがっているので自発呼吸ができます。そうすれば産まれてすぐに人工呼吸器の挿管もしなくて大丈夫になるので」

 

私「わかりました。とにかく、まずは2週間ですね!頑張ります!・・・でも先生、今の状況で予定日前後までたどり着ける可能性って、どれぐらいなんですか?」

 

先生「個人差や、妊婦さんによって状況は違うので断言はできません。ただ、私が今まで見てきたケースの中では、同じように心拍異常があった赤ちゃんは予定日より早めに産まれてくることが多かったです」

 

私「早めですか・・・」

 

先生は『あくまでも絶対は無い』と前置きしながらですが、今の状況では多分、予定日前後までたどり着けないであろうニュアンスのことを言っていました。

おそらく、いずれどこかのタイミングで緊急帝王切開になる可能性が高いとも。。。

 

でも息子さえ助かるのであれば、私は普通分娩だろうと帝王切開だろうと私はどっちでも良かったです。

 

先生「辛口さんの場合は、赤ちゃんの肺に異常があるので帝王切開だと更にリスクが高まります。普通分娩であれば、赤ちゃんが肺呼吸に切り替わるタイミングが自然なんですが、帝王切開だといきなり肺呼吸になるので。産まれた瞬間に呼吸ができるかどうか・・・。産まれてみないと分かりません」

 

心拍異常も心配ですが、肺の形成異常がここでもリスクを高めるとのことでした。

 

そして、そのどちらも原因が不明で

何もできないまま入院生活をおくることしか出来ません。