まず一個目ねー。


歌詞有りぃー。


風丸「むかつくなぁ★」



インビジブル

  

つべことんでもない現象 どうやら透明人間になりました
 万々歳は飲み込んで
ああでもないこうでもない原因推測をぶちまけて
 一つ覚えで悪かったね
まあしょうがない しょうがない 防衛本能はシタタカに
 煙たい倫理は置いといて
あんなこと そんなこと煩悩妄執もハツラツと

聞きたくなかった陰口と
焼き付いたキスシーン
リセットは別の話
もう頭が痛いよ

大嫌い嫌い嫌いな僕が 見えてますかルンパッパ
知らん知らん顔して 凭れるナナメが欲しいだけ
楽観 楽観 達観 楽観 達観 楽観視 僕は透明人間
見みえないクセして 世迷い言垂れても意味ないじゃん

混濁とコンタクト コンダクターこんな僕を導いて
 セルカークばりの粋なシチュエイション
 つべこべ排他的感情論
どうやら一方通行のお友達は膠もなく
 随分大胆な夜遊びね
世界一無害で尚且つ傍若無人なゴミにはなれたでしょう

そこに僕がいない事
誰も気づいちゃいないでしょう
そもそもいない方が
当たり前でしたね

大嫌い嫌い嫌いな僕を 覚えてますかルンパッパ
知らん知らん顔して 楽しく生きるのやめてくんない?
楽観 楽観 達観 楽観 達観 楽観視 僕は透明人間
爪噛む悪いクセ 今更止めても意味ないじゃん

大往生を前にして
しゃがれた老父は笑ってた
そうかそうか道理で
ひとりじゃ笑えない

大嫌い嫌い嫌いな僕が 張り裂けてルンパッパ
届かない戯れ言
内緒の悪口ありがとう

大嫌い嫌い嫌いな僕を どうか忘れないで
ごめんね それでも 端っこでいいから座らせて

交差点 人ごみの真ん中を急ぐサラリーマンが
すれ違いざま

半身で確かに避けたんだ

僕はここに



ヘッドフォンアクター



その日は随分と平凡で
当たり障り無い一日だった
暇つぶしに聞いてたラジオから
あの話が流れ出すまでは

「非常に残念なことですが、
本日地球は終わります」と
どこかの国の大統領が
泣きながら話をするまでは。

窓の外は大きな鳥たちが空覆い尽くしてく渋滞中
三日月を飲み込んでどこかへと向かってる
やりかけてたゲームはノーセーブ
机にほぼ手つかず参考書
震える身体をいなす様にすぐにヘッドフォンをした

不明なアーティスト項目の
タイトル不明のナンバーが
途端に耳元流れ出した
「生き残りたいでしょう?」

蠢きだす世界会場を
波打つように揺れる摩天楼
紛れもないこの声はどう聞いても
聞き飽きた自分の声だ

「あの丘を越えたら20秒で
その意味を嫌でも知ることになるよ。
疑わないで。耳を澄ませたら20秒先へ」


交差点は当然大渋滞
もう老若男女は関係ない
怒号やら赤ん坊の泣き声で埋まっていく

暴れだす人  泣き出す少女
祈りだした神父を追い抜いて
ただ一人目指すのは逆方向
あの丘の向こうへと

ヘッドフォンから依然声がして
「あと12分だよ」と告げる
このまま全て消え去ってしまうならもう術は無いだろう


ざわめき出す悲鳴合唱を
涙目になってかすめる10秒

疑いたいけど誰がどうやっても
終わらない人類賛歌


「駆け抜けろ,もう残り1分だ。」
その言葉ももう聞こえない位に

ただ目指していた丘の向こうは
すぐ目の前に

息も絶え絶えたどり着いたんだ
空を映し出す壁の前に
その向こう白衣の科学者たちは
「素晴らしい」と手を打った

疑うよ。


そこから見る街の風景は
まるで実験施設の様でさ


「もう不必要だ。」
科学者は片手間に爆弾を投げた

箱の中の小さな世界で
今までずっと生きてきたんだなと

燃え尽きていく街だったモノを
ただ、呆然と見る耳元で

ヘッドフォンの向こうから
「ごめんね」と声がした





おわつぁ!  噛んだww