腰痛から発展する病気の中でも最も可能性が高いと言われる椎間板ヘルニアのレーザー手術では、椎間板の中央部分を焼いてしまうことでその内圧を下げ、外側に突出してしまったヘルニア塊を元に戻すと言いますが、このような原理はやはりヘルニアを切ってしまうより簡単そうだな、などと感じることがよくあります。
またO脚では骨盤のゆがみを取りながら徐々に日常生活の習慣を治していくことが正道だろうと言われますが、もし膝を無理にくっつけたら治らないの？つまり膝から骨盤に作用しないのかどうか試したいと考える方も多いようです。すでにこの考え方は多くの方が実践しているようですが、果たして結果はどうなのでしょう？
膝同士を長い間くっつけるためのもっとも有効な方法として縛りを用います。つまり紐で長時間膝を固定する方法が用いられています。寝ている間がもっともためになるわけですが、基本は膝のちょっと上側の位置を縛ってそのまま寝るだけです。
整体やカイロプラクティックも含め、東洋的施術をする治療院では睡眠が病気を改善するための力を養うためにとても大切である、と考えますが、O脚の場合はそうでもないようです。つまり寝相自体が自然に骨のゆがみを取る、という考え方はO脚では無効です。男性は特に寝相が悪く、せっかく治療院で整えた成果もパーになってしまうというわけで、この紐で縛る方法を実践するのが効果的、というのが一般的な考え方のようです。
股関節のズレが無意識の動作から起こるため、昼間椅子の上で色々試行錯誤した場合も寝ている間に戻ってしまうわけですから、やはり睡眠時間がベスト、あるいは睡眠中だけは欠かさず行うのが理想なわけです。股関節のズレ方によっては無意識に外してしまう方も多いようですが、このような場合は緩めにしたりして苦しくないようにするのがコツでしょう。
布団の上で足を投げ出してから両脚を揃え、膝上の約10センチほどの位置に紐を置いて一度真下で交差させ、そのまま上に持っていって絞るようにして結ぶ、このような感じですが、紐の種類によっては摩擦が少なくて違和感が強い場合も考えられますので、ジャージを履いたりネグリジェなどの上から柔らかめの布紐等がベストだと思います。
O脚が改善されれば日常生活の姿勢なども意識して治すといいと思います。また椅子の上でも紐をしばる時は、普段ゆるんで垂れてしまう方が多いですので、若干その状態を正す程度にすると作業にも身が入ると思います。特にパソコンなどで足組みを当然のようにしている方はなかなか慣れませんので、作業内容が捗るようであれば縛るなどの対策も必要です。
紐縛りはダイエットにも効果が高いと言われています。縛ってしばらくすれば、足の先がポカポカと温まってきますが、これは股関節あたりから流れている動脈への圧迫がほぐれた証拠です。つまり自然に寝ている時でさえ血行が悪化しているわけですから、このことだけでも紐効果はかなりのものではないでしょうか？体温が全身に一定に維持されるとかなり心地よく睡眠が取れるのか、とほぼ感動を覚えるかもしれません。
夜中の冷えはほとんど足先から入ってくると言われます。肩も冷すと微妙ですが、冷え性やむくみがある方は特にふくらはぎのポンプ機能が低下して悪化しがちです。
このようなことから、紐だけでは元に戻りやすい、とか、姿勢を治さなければ無駄、といった意見はあまり有効ではないのだな、と思えてきます。逆に起きている間整体で治したとしても夜中の影響が多分に出てしまうわけですから、サポートとして不可欠な方法とも考えられます。ただ使い方を間違うと骨に異常が起こる場合も考えられますので、痛みが無いように縛ったり、冷さないようにするのがコツだと思います。
また、男性はよく柔道着の紐をイメージしてしまうそうです、縛りは効いていますし、柔道整復術から関連して使いやすそうですが、硬すぎる紐はあまりよくありません。ネグリジェやガウンの紐、そしてベルトの類も効果的です。革のベルトは硬いですが、やわらかくてしっかり固定できますし、夜中にトイレの後ですから、紐をしばるのもなかなかウロウロとしてできない可能性が大です。赤ちゃんのおんぶ紐、これは赤ちゃんの足をO脚にしてまう可能性が高いと言われる紐ですが、もしも持っていたなら逆に利用するのもよい感じかもしれません。赤ちゃんに戻っておんぶの体勢を思い浮かべ、逆に戻ってしまおうと意識して寝ると効果が出るだろう、という感じです。
目覚めの感覚も大事にして、脚まで保温が効いていたらベストですし、なにやら骨があやふやになっているな、などという場合はプロに相談してアドバイスを受けるのがよいでしょう。かなりリーズナブルですし、無駄な時間も一切取りません。