失望というものは案外根強く記憶の表層部に残るもので。
両親に対しての失望感が拭い去られるのは遂になかった。
ほどなくして中学に上がった俺は、友達の家に入り浸るようになる。
暖かな家庭が冷えていた自分の家庭と比べて居心地が良かったのだ。
夏休みには日がな一日ゲームに没頭したり、別の友達の家に遊びに行ったりする事もあった。
なにぶん田舎なので、遊びといってもする事は限られていたが、それでもそれが楽しくて仕方がなかった。
友達からも時折、お前の家に行きたい、と言われたが、自宅で遊ばせる事はほとんどなかった。
一度、二度親のいない隙を見て連れ込んだが、痕跡というものはどんなに隠そうと残ってしまうものである。
友達といえども他人なので、親にこっぴどく怒られるというのが常だった。
そこで、丁度反抗期に差し掛かっていた自分は、母に反抗する事にした。非行という行為を通してではなく、気持ちを直接伝えること、それを主眼においた抵抗だ。
体格的にも母を力でねじ伏せられると考えた俺は、善は急げ、とすぐさま実行に移す事にしたのだ……
第二話 了 続
両親に対しての失望感が拭い去られるのは遂になかった。
ほどなくして中学に上がった俺は、友達の家に入り浸るようになる。
暖かな家庭が冷えていた自分の家庭と比べて居心地が良かったのだ。
夏休みには日がな一日ゲームに没頭したり、別の友達の家に遊びに行ったりする事もあった。
なにぶん田舎なので、遊びといってもする事は限られていたが、それでもそれが楽しくて仕方がなかった。
友達からも時折、お前の家に行きたい、と言われたが、自宅で遊ばせる事はほとんどなかった。
一度、二度親のいない隙を見て連れ込んだが、痕跡というものはどんなに隠そうと残ってしまうものである。
友達といえども他人なので、親にこっぴどく怒られるというのが常だった。
そこで、丁度反抗期に差し掛かっていた自分は、母に反抗する事にした。非行という行為を通してではなく、気持ちを直接伝えること、それを主眼においた抵抗だ。
体格的にも母を力でねじ伏せられると考えた俺は、善は急げ、とすぐさま実行に移す事にしたのだ……
第二話 了 続