東京江東区の超ド下町に生まれ育った*
深川木場 ─
海抜零meter地帯の運河の町*
いつも木の香に包まれた
雑然としてながら
活気に満ちた温かい町*
ある時 ─
材木置場で遊んでいたところ
若い職人に声を掛けられた*
てっきり叱られると思った*
ところが ─
‘おぃ! 坊主!’
‘こっち来て 烏賊食えょ!’
おが屑を炊きながら
するめ烏賊を焼いていたらしい*
烏賊も美味かったが ─
お兄さんの話も
べーゴマの回しかたも
肩車も ─
最高にうまかった!
一見 怖そうな職人さんたちだけど
子どもを始め 町の人たちには
いつも笑顔で 優しかった*
お兄さんの腕に
綺麗な‘絵’があったのを知っている*
別に驚きはしなかった*
銭湯に行けば
みんな美術品を身体に持った
職人さんたちの
博覧会だったから …