さて、採用の見地から、契約社員という制度は
社会にあって、まあ悪くはない、という話を書きましたが、
たとえば実際に自分が契約社員として働くとなると、
それがなかなか、すぐにYESとは言い切れないんですよこれがまた。
多くの企業は、正社員と契約社員の間に、
契約期間満了という概念のほかにも、なぜか、わざわざ
差を設けていることが、どうしても多いんです。
それでいて、正社員とまったく同じ仕事をさせようとしたりします。
なんで、まったく同じ仕事をするのに、こうも待遇が違うの?とは、
契約社員の方から実際に聞く不平不満です。
どうような不満は、派遣社員の方からも聞きますよね。
時には、契約社員がマネージャーになって、正社員の部下を
持つ事だってあります。でも、たとえば契約社員にはボーナスが
支払われなくて、正社員だけがボーナスの対象となる、
なんていう制度があった場合、責任あるマネージャーを
勤めているにもかかわらず、いちメンバーである正社員の方が
給料が高くなってしまうことだってあるわけですよ。
そもそも、そのマネージャーは正社員に登用されないの?
って話ですが、それがたとえば、いわゆる新卒入社じゃなくて
契約社員として入社した人と、普通に新卒で入社して
最初から正社員になってる人とで、制度上大きな差があったりすると、
なかなか正社員に登用されない(待遇が改善されない)のに、
重い職責を背負ったりすることになったりするわけですね。
確かに、正社員、契約社員、派遣社員、そしてアルバイトなどなど、
いろいろな雇用形態が存在することは、企業が採用の幅を広げる
きっかけにはなりうるのですが、正社員以外の雇用形態で
働くことで、大多数が幸せになりうるかというと、そうでもないような
気がしてしまうのです。
ま、すべては自分しだいなんですけどね。