正月に読んだ本

①山内志朗著『ぎりぎり合格への論文マニュアル』
②柳井正監修『ユニクロ思考術』
③奥野一成著『教養としての投資』
④森永卓郎著『グローバル資本主義の終わりとガンディーの経済学』

①は大学生〜社会人まで学術的な論文作成する人には使えそうな内容。

句読点含め、ダブルクォーテーション等記号関係の使い方から引用文使用時のお作法まで、また、起承転結に囚われない論文の有効性など、論文作成は奥が深く、非常に時間と労力を要する一大作業であることがよくわかる。

また、外国人が著した引用物はすべて原文を読んだ上で使用するのが当り前など、あの世界で生きる人は大変だと思わされる。
誤訳があっても、翻訳文を安易に用いた人の使用者責任だそうな。

②はユニクロのニューユークやロンドン、上海、香港への出店に伴い、デザインやコンセプト等に携わった各界のトップランナー達による働くことの意義やこれまでの道程を辿る内容。

読んでいると当然ながら人それぞれ千差万別だが、皆プロフェッショナルとしての1格言は持っており興味深い。
全員に共通しているのは意図せずその時々の仕事に就いて、やがては別のところに移っていくということかな。
できる人ほど同じところには留まらないようだ。

③は農林中央金庫でバフェット流の長期投資を行っている方の投資入門書。

ある程度、金融知識や投資経験のある人には基本的な考え方を再認識するための書と行った感じ。
どちらかというとこれから社会に巣立っていく若者に向けた内容だった。

④はタイトルこそガンディーの経済学となっているが、③と同様、コロナ禍の日本と今後の経済情勢に関する話を交えながら、地方分権、地域振興を謳った書。

資本主義の限界と社会主義の見直し傾向等、ピケティ以来の経済学がベースになった話であったが、そこそこ内容は面白かった。

しかし、森永氏が述べていた首都直下型地震は今年は来そうな気もするな。

用心が必要だ!!