見た目の年齢は体内の血管年齢を表し、寿命と関係があるということを知っていましたか?
見た目の年齢の若い人は長生きする人が多く、反対に「見た目の年齢が高い人は長生きする人が少ない」という、ヨーロッパの研究データがあるそうです。
見た目年齢と長生きに関係のある血管年齢の両方を測定するには、まず、専用のソフトで皮膚のたるみやしわ等を、100万人分の顔のデータを基にして見た目年齢を測定した後で、血管年齢の測定をします。
その方法は、血管内部の壁は老化と共に厚くなりますので、その厚みを図り、血管年齢を測定するというやり方です。
このやり方で測定した結果、例えば93歳のある女性は実年齢よりはるかに若く、見た目が67歳で、血管年齢は71歳という結果が出ました。
本人は「お迎えがいつ来るかと待っている」と言っていましたが、「まだ、まだ来ないと思いますよ!」という嬉しい言葉をもらったそうです。
一方、見た目が老けている人は、血管も老化している傾向があると、300人のデータから明らかになっています。
例えばある62歳の男性を測定した結果、見た目年齢が74歳で、血管年齢は実際の年齢より10歳上の73歳という結果だったそうです。
一体なぜ、見た目と血管の老化が関連しているのか?というと、
それは最近の研究で老化の原因となる物質、AGEが関係していると分かってきたからです。
AGEは何かというと、体を構成しているたんぱく質に体内の余分な糖が結びついたものです。
血糖値が高い状態が続くと、余分な糖がたんぱく質に結びつき、茶色く固いAGEという物質になってしまうのです。
肌のたんぱく質がAGEに変化すると弾力が失われ、見た目のたるみやしわの原因になり、AGEが血管で作られると動脈硬化を引き起こし、体内の老化を早めてしまうのです。
動脈硬化になると血管内の血液の流れている部分のスペースが狭くなり、その度合いが増すと、血管が詰まり脳梗塞などを引き起こすので、老化した血管は寿命を縮めることになります。