韓日俳句文化院の俳句大会
私事ですが、この2月に韓国放送通信大学の(韓国)国文学科を卒業しました。一応国立大学なので授業料も安かったうえに奨学金も豊富でした。一昨年に3年生に編入して、2年間楽しく学び、ちょっと自慢すると、成績優秀賞をもらって卒業しました。基本的にはオンライン授業ですが、学校に出席して直接受ける授業もあるし、国文学科らしく、短編小説、随筆、詩の創作という課題もあり、韓国語で短編小説1編、随筆2編、詩2編を書き上げました。試験は直接学校に行って受けるというのが、サイバー大学とちょっと違うところでした。なので、知り合いもでき、楽しかったです。このことが韓日俳句文化院の俳句大会とどんな関係があるかというと、この大学には日本学科もあり(日本語学科ではなく日本学科)、俳句なども知識として勉強するようです。日本学科の学生の中に、韓日俳句文化院を立ち上げて、日本語と韓国語の俳句を研究している人がいました。その人と大学で知り合い、私が日本人で韓国の国文学を勉強していると聞いて興味を持ったらしいです。その人は韓国人で日本のことを勉強してますから逆の立場で似ています。いろいろ会話をしているうちに俳句の話になり、私も韓日俳句文化院に参加するようになりました。そして今回、会員がこれまで創作した韓国語の俳句を持ち寄って、韓国の詩人に俳句を評価していただく俳句大会を行いました。まず俳句作品を募集し(1人あたり最大3作品)、作者名を伏せて、その中から投票によって10作品を選定し、その10作品の中から、詩人の方に最優秀作品1編と、最優秀候補となった優秀作品2編を選んでいただき、講評をしていただきました。なんと!私の韓国語俳句が最優秀作品に選ばれてしまいました。韓国の国文学科を卒業した甲斐があったというものです。作品も、講評も韓国語なのですが、自分の韓国語俳句なので、自分で日本語に翻訳するのでいいかと思い、掲載します。原文봄비 내리네밭고랑 속 씨앗들숨죽인 꿈 訳文春雨に (はるさめに)畝の奥より (うねのおくより) 種の夢 (たねのゆめ)講評(李**詩人)翻訳土の中で身を縮め、息をひそめていた種たちにしっとりと雨が降りそそぎ、春の訪れを告げて目覚めさせる希望の春を歌った詩。― 無駄のない凝縮された詩をほどいていくと、いつの間にか氷の解けた大地の中でうごめく種の生命力が感じられます。とりわけ「畝の奥の種」という表現からは、激しい雨にえぐられて地表に現れ鳥の餌になってしまうのではないか、土の中のモグラに食べられてしまうのではないかと心配しながら息をひそめ、やがて発芽した、故郷の畑で見た新芽が一斉に芽吹く様子を10倍速で見ているかのような生き生きとした躍動感が伝わってきます。ついに息をひそめていた分だけ青々と成長し、それぞれの種の夢をかなえていく姿が目に浮かぶようです。講評原文(평론원문 이**시인)땅속에 움츠렸던, 숨죽인 씨앗들에게 촉촉히 내려와 봄이 온다고 깨워주는 희망의 봄을 노래하는 시.- 군더더기 없는 압축적인 시를 풀어내면 어느새 얼음 녹은 땅속에서 꿈틀대는 씨앗의 생명력이 느껴집니다.특히 밭고랑속 씨앗들이란 표현에서 거센 비에 패여 드러나 새들의 먹이가 될까, 땅 속 두더지에게 먹혀버릴까 걱정되어 숨죽이고 있다 발아한, 고향의 밭에서 보았던 새싹들이 일제히 움트는 모습을 10배속으로 돌려보는 듯한 생동력이 느껴집니다.드디어 숨죽였던 만큼 푸르게 푸르게 자라 씨앗마다의 꿈을 이루는 모습이 눈에 잡힐 듯 합니다.ーーーーーーーもしかしたら、俳句よりも詩人の講評がもっと良かったかも知れないです。詩人ならではの想像力と創造性にあふれる素晴らしい講評をいただき、俳句の株が上がったような気がします。韓国人が作った日本語の俳句も紹介したいのですが、著作権のこともあり、今回は僭越ながら、自分の作品と、許可を得て李**詩人の講評の翻訳文だけを掲載しました。このような韓日交流もあるんですよ。(韓国人が代表なので、日韓ではなく韓日となりますのでご了承ください。)