薫風の「触るな危険百貨店」

薫風の「触るな危険百貨店」

模型とか映画とかのことを書きます。

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状況を整理すると自動的にネタバレになるのです。


アンソニー(演:アンソニー・ホプキンス)は認知症で、ロンドンの介護施設に入院しているが、ここ数ヶ月で症状が進行し、記憶がとびとびになってきた。担当看護師のキャサリンやヘルパーのビルが誰なのかもあやふやになってきた。記憶の中で彼女(演:オリヴィア・ウイリアムズ)はキャサリンではなく娘のアンジェラ(演:オリビア・コールマン)だったり、訪問介護のローラ(と名乗るがアンソニーの気に入った「ローラ(演:イモージェン・プーツ)」とは別人で困惑する)だったりするのだ。(たぶん、施設入居時に迎えに行ったのがキャサリンで、記憶がまぜこぜになっている)

ビル(演:マーク・ゲイティス)もアンソニーの記憶ではアンジェラの再婚した夫ポール(演:ルーファス・シーウエル)だったりする。


最初の夫ジェームスと離婚後、一人で父の世話をしてきたアンジェラも、ポールと再婚し、パリに移り住むことになった。訪問介護を雇ったのだが、アンソニーは元々気まぐれで気難しく、ミソジニーにあふれている上に、せん妄が進んで介護人を信頼できず、次々と解任してしまった。ローラは、(事故で亡くなった)下の娘ルーシー(演:イーヴィー・ウレイ)に顔立ちが似ていたので、アンソニーも気に入ったのだが、アンソニーがルーシーの死をすっかり忘れていることを知らず、お悔やみを言ってしまう。

ポールはいよいよ施設に入れなければアンジェラの方がダメになってしまうと考えて、一時的に自分の家に同居させて引っ越しの手配をする。アンソニーは自分の家でないことを忘れてしまい、ここはあなたの家ではないと言われると、娘より長生きしてこの家も相続してやるなどと暴言を吐く。


施設に入居したころの記憶は皆無、ルーシーが事故で亡くなった事も悪夢に見てうわあ恐ろしい、夢でよかったと思うなど、都合の悪いことは忘れてしまう。(ルーシーを失ったトラウマが、記憶障害の引き金になったっぽい。)

アンジェラがパリに引っ越してしまった事も忘れて、「思い直してロンドンに居る」と思っている。


都合の良いこと、楽しみにしていたことも、忘れてしまうようになった。


ママは会いに来てくれないなあ、と泣き出してしまうアンソニー。キャサリンは着替えて散歩に行きましょう、と慰める。

遺伝子改良により不死に近くなった人類は生殖能力を失った、という説明ですが、その昔ウイルス性の病気が蔓延して、対策のために遺伝子改良を繰り返した結果、呼吸や血液循環が不要になり、中枢神経に電気を通じて自我を保つ頭だけの生き物になっています。儀体の中に入って、昔の人類のような姿で暮らしています。

主人公パートンはリモートでバーチャル社交ダンス教室を営んでいたのですが、

新たなウイルスが蔓延して、人口がさらに30%減少してしまい、廃業を余儀なくされました。地下探索隊員に応募するのです。地下に暮らす人工生命マリガンが独自の進化を遂げて、生殖能力を獲得したらしいので、調査を始めた、ということです。

主人公は調査用の儀体に乗り換えて、投下カプセルで地下へ出発したのですが、マリガンのパトロールに見つかって撃墜されてしまいました。

儀体はバラバラ、頭部だけジャンク集めをしていたルーチー博士の助手たち(3バカ兄弟アレクサンドロ/ジュリアン/フランシスまたは地獄の3鬼神)に回収され、代わりの儀体を付けてもらったのですが、記憶を失っていました。博士が「これは地上のヒト、我々の創造主だ。」と言うと三バカ兄弟は「神様なんですね!」と大喜び。(実際には、マリガンを創造した当時の人類とはだいぶ違ってしまっている。)

ある日博士の指示で3バカ兄弟と一緒に資材集めに出かけたパートンは、デスワーム(危険な虫)型やスパイクと呼ばれる獣型に襲われ、頭を打った拍子に記憶を取り戻し、逃亡します。3バカ兄弟がトロちゃんと呼ぶ獣型マリガンを追ってさらに下層に墜落するパートン。

デスワームの巣にグロームを誘い込み、捕らえさせましたが、自分もバラバラにされて下層に棄てられてしまいました。

ガス浄化缶のバルブの管理をして地方政府から給料をもらっている村に拾われ、有り合わせの儀体をもらったパートンはまたも記憶を失って、雑用をしています。

この村では女が威張っているのですが、女ばかりでグルメツアーに行くと、男たちはその隙に自分たちも美味いものをお取り寄せで楽しもうといって、ポン太と名付けたパートンを使いにだします。エレベーターで下層に行って、クノコと呼ぶ肉質のキノコ?を20本買ってこいと食券と地図を渡されます。帰り道に悪い奴に騙されて、クノコを巻き上げられてしまったのですが、詐欺師は天井からぶら下がってきた多脚虫型に食べられてしまいました。クノコを取り戻したものの、さらに下層へ追い落とされた主人公は、偶然、立ったまま寝てしまいそうな8番浄化缶の管理人と出会い、帰り道を教えてもらいます。

(浄化缶の本体は巨大なマリガンで、有毒ガスを分解して酸素を排出するのですが、炎で炙ってやらないと排出ガスの圧力が上がってしまうようです。管理人はボイラーを管理しています。←パンフレットの解説によると、炎で巨大マリガンの神経を刺激して寒さを感じさせないようにしている、ということです)二百年立ちっぱなしだという管理人に、お礼に椅子を作って、上階へ向かいました。

途中、ヒト型のなりそこないにクノコをねだられたり、女の子のようなヒト型にクノコを分け与えたりしながら、三日かかってバルブ村に帰り着きました。女の子ニコと従者ホクロがついてきてしまいました。肉棒はすっかり干からびて、棄てられてしまいました。

棄てられたクノコを食べながら、幼い頃を思い出すニコ。ニコは生命の木に変化する素質がある変異種ですが、この地域には生命の木が無いので誰もニコの価値が解らず、棄てられて野生化するところを、老婆に拾われてホクロと一緒に育てられたのです。

狩りについてこいといわれて、銛で撃った獲物を追いかけていくと、大型獣トリムティが現れて腰を折られ、村人は食べられてしまいました。ニコが村に連れ帰ってくれて、なんとか助かりました。

トリムティは村を襲い、さらに一人食べられてしまいました。村人では対処できないので、高名なハンター地獄の3鬼神にお願いしようということになって、やってきたのは3バカ兄弟でした。実は高名なハンターだったのです。作業場の隅に打ち捨てられていた儀体を見つけた3バカは、「頭はどうした?」とたずね、ポン太が自分たちの神様で、また記憶を失っていると知ります。頭を殴ればまた記憶を取り戻すだろうと鉄パイプwポン太の頭は取れてしまいました。ヒト型儀体を付け直し、感動の再会。

今度こそ記憶を取り戻したパートンは、生殖器を持つトロちゃんを探しに来たのだ、と言いましたが、トロちゃんの股間の突起は生殖器ではなくしっぽでした。

実はマリガンの繁殖は生殖活動ではなく、樹木型に変化した母体に成る実が成長してヒト型マリガンになる、と教えられた主人公はオリジナルの生命の木を探す旅に出ることにします。赤道を走る大型鉄道に乗るためには、例の大型獣トリムティを倒さねばなりません。3バカ兄弟とともに旅立ちましたが、ニコとホクロがついてきてしまいました。

バルブ村に女衆が戻る直前、8番缶の管理人が座ったまま寝てしまい、炎が消えると8番缶がくしゃみをして8番バルブは爆発してしまいました。

天国から来たんだろ?と言われたパートンは、上層はただのヒトが住むエリアで、天国は良いことをして死んだ者が行くところだと説明します。ヒトは死なないんじゃないの?ここへ来て何度も死にかけてる。でも、生きてるって感じがするよ。

大型獣には速い弾が効かず、3バカ兄弟はドーピングで屈強な姿(地獄の3鬼神)に変身して戦います。トリムティを柱から飛び出た鉄筋に串刺しにして、とどめを刺そうとしたとき、天井が崩れ、フランシスとジュリアンはパートンを助けて下敷きになってしまいました。

「俺達天国へ行けるかな」「行けるさ、神様を助けたんだぜ」

嘆くパートンにアレクサンドロは誰でもいつか死ぬと慰めていると、天井が崩れて戒めから逃れたトリムティが襲ってきます。アレクサンドロは柱にぶつけられて失神、パートンも鉄筋に串刺しにされてしまいます。

アレクサンドロを襲うトリムティの腕を引っ張って阻止するホクロとニコ。

パートンは鉄筋に突き刺された自分の腰を鉄パイプでちぎって飛び降り、トリムティの頭にパイプを突き刺してとどめを刺しました。

村に帰る橋は落ちてしまい、アレクサンドロと別れ、ニコに背負われて旅立つパートン。僕たちの旅はまだ始まったばかりだ!つづく

大人気になれば、続編が作られるかもw



くりきまるさんのまんがくらぶオリジナルに連載していた作品で、休刊により月刊キスカに道三死去、吉乃と藤吉郎を清須に迎えるまでを描いて、終わっています。
信長モノで桶狭間まで行ってないというのは珍しいですね。エピソードの時系列としては、1巻に集録されているあまが池の蛇替えが桶狭間合戦の直前の出来事だったそうです。
織田信長は女だった!というのも、織田信長は替え玉だった!というのも、いくつかメジャー作品があるのですが、女で替え玉だった!までやるとマンガですね。←マンガだし。
とてもおもしろく、のぶながちゃんも帰蝶様もかわいいので、自分で続きを書きたいくらいです。