1965年から1966年までは、
2人乗りの
ジェミニ宇宙船 ↓ が使われました
2人乗りでも、
狭い事には変わりないです・・・
宇宙船Gemini を作ってみました。
アルミ缶の プルタブのある面を切り落とす
残った円筒形の胴の部分に ハサミを入れてゆく
慎重に 慎重に 2ミリ幅の帯状に
あなたは紙でも切るように やすやすと切っていく
定規も使わず 印もつけず ただ目分量で
いつだってまちがいなく 88本きっかりに
アルミといえども 鋼の眷属
思うよりもずっと固いそれを
そんなにもやすやすと 切ることができたのは
きっと うち捨てられていた空き缶たちが
あなたを 好きだったからだ
あなたに めでられ 惜しまれて
拾いあげられた そのことが
うれしくて たまらなかったからだ
もう おしまいだと思っていた
どうせ 使い捨てられるために
この世に生まれたのだと
あきらめていた そのときに
あなたの手が伸びてきた
小さな白いふくよかな手が
いとおしむような あなたの微笑みに包まれながら
空き缶たちは 胸ときめかせただろう
なにに 生まれ変わるんだろう
ぼくは どんな命をもらえるんだろう と
不安よりも期待の方がずっと大きかった
はちきれそうな喜びのなか
アルミ缶は やわらかな紙になった
手懐けられた猛獣のように
すなおに ただすなおにハサミで切られて
広げれば花 88の花弁
あるいは太陽 あるいは満月
後光にも似た光の棒を放ち
ただ それだけでも美しいのに
あなたは その一枚一枚の花弁を
指先でやさしく丸め 形作り
踊るアラベスク ペルシャの唐草模様
息を呑むほど繊細な 蝋燭立てに仕上げていった
それはときに 可憐な蝶に きらめく蜘蛛になり
時の彼方まで大きく翼を広げた 鳳凰にさえなった
そのあなたが 生まれ変わるなら
どんなに美しいものになるのか
想像もつかない
きっと時の彼方 星々のきらめく銀河で
大きく翼を広げる 銀色の鳥になって
悠々と宇宙を 翔けているのかもしれない
かよわく小さな青い惑星と
その上で きょうもあたふたと生きるわたしたちを
限りない慈しみの眼差しで見つめながら
