
KANさんのPop musicを三年前に振付させていた。
今風の踊りをやりたいとおっしゃって、大変熱心に練習され、撮影本番でも、皆に迷惑かけたくないとずっと一人で練習されていた。ハードなスケジュールの中、ユーモアのセンスは抜群で、楽しみながらまわりを気づかれていた。
ビデオの最後のお葬式の場面も[シャレだよ!]とご自身がやりたいとおっしゃって、私ははじめてのお葬式の場面を振付させていただいた。
サビの振付はポップメーカーのKANさんから、無限大に音符が飛び出す、それは未来に聞いても誰もが感動する永遠の名曲、創り続けるマジシャンのイメージだった。
ビデオ公開当時、曲が素晴らしくかつダンスがかっこいいと、お誉めの言葉をいただき、ほんとに上質なエンターティナーとして踊るKANさんを見て、振付冥利に尽きた。
KANさんは、やまだかってないテレビで私が振付した、やまかつWinkの[さよならだけどさよならじゃない]を作曲された。
シンプルでキュンとくるこの曲に、忘れられない少女の純粋さ、恋への憧れを振付に込めた。大ヒットになった事で私はご恩を感じていたので、Pop musicの振付を頼まれた時は忘れずにいていただき、とてもありがたく光栄だった。
KANさんは新しい曲をどんどん創り続けた。ライブに伺った時、どの曲も魅力があり、情景や想いが空間に出現するなんとも、愛にあふれたシンガーだった。
永遠の名曲で時代を引っ張ってくださった。私達が日常を送る上で、あなたは大丈夫とエールを下さった。
ありがとうございます。
心よりご冥福をお祈りします。