中学2年生半ば頃からちらほらと話題にあがるのは

「どこの高校に行く?」

だと思う 


卒業生の進路や部活、制服など高校を選ぶ基準は人それぞれだけど私が重要視したのは

「図書室の蔵書が充実しているか」

でした


それを基準にあちこちの高校に行った結果、選んだのは東京都北区にあるM高等学校


校舎の中に図書室があるのではなく、校舎のある敷地から道路を挟んだところにクラシックな外観の建物がありました


それがこの学校の図書室、いや、図書館と呼ぶべきでしょう


その建物と蔵書数で即決しました


「女子高でしょう?絶対につまらないよ」

と言う友だちを無視して推薦入学しました


結果、小説を書いて新人賞に応募したり(箸にも棒にも引っ掛からなかった)、イキって「学問のすすめ」を原文で読んだり「知の技法」を読んだり、司書教諭と情報を交換したり、楽しい高校生活をして送れました


さて、そんな私が好きなコミックは『天使なんかじゃない』




小学校高学年から中学生の時に連載されていたと記憶してます


年齢分かりますね


新設されたばかりの高校で恋や友情に悩んだり進路について真剣に考えたりと、絵に描いたような青春を送る登場人物たち


「高校生になったら翠と晃みたいな恋をした~い」

と瞳にハートマークを浮かべる友人に対して

「いや、あれは漫画」

なんて思ってました


言霊となったのか、女子高だったので同級生との恋愛はありませんでしたが、たくさんの蔵書を保管してある図書館のある学校で楽しく生活できました


何より異性の目を気にしなくていいのが楽だった!


「女子高なんてつまらないよ」

と言っていたクラスメートは共学に行ったのですが、

「カッコいい男の子がいなくて恋愛出来そうにない」

と嘆いてました


現実とは得てしてそんなものかも知れない