前の記事で、殴る男と付き合ったことを書きましたがー。
今回は、殴られた時のエピソードを紹介してしまおう。
という、Mな記事です。
よろしく。
で、その男と付き合ってるとき。
初めは口喧嘩だったのがー。
ある日、平手打ちを食らったわけです。
今となっては、バカだなあ。と思いますが。
そこに愛を感じちゃったりして
むしろ、私の方が手に負えない状態なわけです。
周囲の声にも全然耳を貸しませんよー。
貸す耳なんてありませんよー。
この耳は、男の甘い言葉を聞くためと、
殴られるためだけにあるのですから。
喧嘩をして殴られてはラブラブを繰り返す毎日。
それが次第にエスカレートしていきます。
平手打ちならドラマでも可。なんでしょうが。
平手打ちがね、こう、
グー。になってくるわけです。
ちょっと、放送禁止スレスレですな。
まあ、平手打ちっつったら、だいたい顔を殴ることなんだろうけど。
顔をグーで殴られるとですね。
青アザ。できます。
特に、口元。要注意。
ほっぺたとかは意外に目立たないんだよね。
広いから、ボーっとした感じになるのかな。
アザも簡単にはできないんじゃないかな。
それが、口元だと、
口の横とか、鼻の下とかに青アザがくっきり☆
けっこう簡単にアザになります。
あれは、後ろに歯があるからじゃねーかなー、なんて今になって思うけど。
でも、学校には行かなきゃならないわけですよ。
朝、ファンデーションを厚塗りしても、無理があるわけです。
おーい、アザ、透けてますよ。
昼前には、完全に露出系。
誰でも気付きます。メガネを忘れてない限り。
で、突っ込んでくれれば、こっちとしても笑い話なんだけど。
誰も突っ込んでくれないわけ。
どっちかっつーと、余計な気遣いが感じられる。
話題にもなんねーから言い訳もできねーの。
ま、言い訳っつっても、『転んだ』くらいしかないんだけどね。
どう見ても、転んだっつーっより、殴られてるわけです。
マンガやドラマで、殴られた人って口の横にアザできてるじゃん?
あれ、あながち、間違いじゃねーよ。
あと、目の周囲。
これ、口元より大変。
丸く、パンダみたいになります。
あ、ボクサーって言ったら早い?
でさ、こればっかりは難しい。
最初はもちろん腫れるんだけど。
腫れが引いたら引いたで、
目の周囲って窪んでっから、ごまかしが難しい。
しかも目って二つあるけど。
殴られてアザになるのは、片方だからね。
ごまかすっつったら左右対称にしなくちゃいけないわけでしょ。
まずね、アイシャドウでごまかそうったって、ムリムリ。
実際なってみると、ごまかす気にもならないよ。
ヘタに隠すより、
むしろ、堂々としといた方がいいんじゃねーかと思う。
ボクシングジムに通ってます。った方がまだ楽。
それくらい、ごまかすのは難しいし、
しかも、目の周囲ってなんであんなにアザができるのかね?
柔らかいからかな? それはわからん。
で、青アザっつーか、紫のアザって、
一週間もすれば、黄色くなんだよねー。
そこまでくれば、なんとかごまかしもきくんじゃねーかな。
それでも、顔色、変ですが。
でさー、
男もバカじゃないわけ。
ウワサが立ってくると、さすがにこのままじゃマズいと思うんだろうね。
知恵を付けます。
顔を殴らなくなります。
なぜなら、傷が付いたら顔は見えるから。殴ってるとわかるから。
目立たない場所を殴るようになるんですよ、それが。
知恵というより、本能かもしれないな。
頭の悪い男でしたからね、
そういう知恵をつけるくらいなら、もっと勉強したらって感じでしたけど。
困ったことに、そういう知恵ばっかりつけるのです。
私が思うに、頭のいい男はあんまり手出ない気がする。
この男の場合。
頭の回転が悪く、一瞬で物事の処理ができなくなったとき
冷静さを失って手が出ているようなかんじだったな。
目とか完全にイッちゃってたもん。
マンガだと、目とか、白抜きよ。
焦点とか全然合ってないよ。
今思えば、そこがかわいそうだなと思うわけです。
本人は殴りたくて殴ってたんじゃないんだろうな。
回転が遅いんですよ。しかも冷静さも持ち合わせてない。
カッとなった感情を処理することができず、
じゃあ、他にどうすることもできず、手が出てる感じでしたかねぇ。
頭の回転のいい男だったら手を出す前に処理できてたことでしょうね。
もちろん、例外はあるでしょうけど。
この男の場合はそうでした。
話は変わりましたが。
殴る場所が、頭とか、腹、背中とかになってきます。
もうこのへんになると、完全に放送禁止です。
髪の毛引っ張られたら、もちろん少しですが抜けます。
洋服だって破けますよ。
安い服は特に破けやすい。やっぱり。
安いTシャツのクビ周りなんてすぐ伸びちゃうよ。
で、
立ってる状態なら、みぞおちにパンチ入りマース。
『はうっ。がはあっ。』ってなる。
まじ、動けねえ。
ちょっとマンガっぽい。
ドラゴンボールとか思い出したりしてたもん。
まあ、そのうち痛みは治まるけどね。
お腹はアザにはなりにくい。
わき腹とか、背中とかのほうが、アザになりやすいんじゃないでしょうか。
逃げてる状態なら、後ろから背中にパンチか膝蹴りが入りマース。
肋骨、折れます。
折れるっつーか、私の場合、ヒビが入るくらいでしたけど。
まあ、素人が素手で殴ったくらいじゃ、ぽっきり二つに折れたりはしないんでしょう。
ちょうど、男の拳の幅、
肋骨で言うと、3~4本でしょうかね。 ヒビが入ります。
じゃあ、肋骨にヒビが入った場合、どうするか。
真っ二つに折れたり、偏位してない限り
特に治療の必要はありません。
自然に治ります。
治療と言えば、安静か、コルセットみたいな固定でしょうか。
生活の面では特に不自由はないですが。
起き上がったり、笑ったり、大きな息をしたり、咳するときに痛い。
コルセットをしてたら、いくらかマシにはなります。
程度にもよるでしょうが、
数日から一週間くらいすれば、さほど気にならなくなります。
最近はこういうの多いんでしょうかね。
整形外科の先生は、なんとなく気付くみたいです。
私の場合、体育のとき怪我したって言ったんですけどね。
数ヵ月後、父宛に、
傷害なんとかの手続きの紙みたいなのが送られてきたっぽいんだよねー。
父の入っている保険との関係があったのでしょうけど。
父に『誰かに怪我させられたのか?こんなの送られてきたけど』って
言われたときには驚きました。
もちろん、そのときは、こう、盲目的な愛を育み中でしたから。
例外に漏れず、男をかばって、自分で怪我したって言いましたっけ。
今なら即刻手続きして、治療費請求してやるんだけどな。
ま、敵に背中を見せるなとはよく言ったもんです。
ヤツら、背後からでも容赦なく攻撃してきますから。
男気だとか、フェアじゃないとか、そんなもん一切お構いなしです。
立ってるバージョン、逃げてるバージョンがあれば、あとは
倒れてるバージョンがありますね。
倒れてるときでも、ヤツらは攻撃の手を緩めません。
だから、もう、男の方は
完全にイッちゃってますから。
普通の状態ではないんですわ。
なんつーか、スーパーサイヤ人みたいなもん?
倒れてる私に
殴る蹴るなどの暴行を加えます。
袋叩きみたいな感じでしょうか。
室内だけならまだしも、
数回ほど、路上パフォーマンスしてくれたこともあります。
何度も言うけど、彼、イッちゃってっから。
そういうのお構いなしなんですよ。
で、ここで、おもしろいことに。
彼にも成長が見られたりするんですよ。
私に暴行を加えるのを、自分なりに抑えようと思ったのでしょうか。
もしくは偶然かもしれませんが。
モノにあたるようになる時期があります。
彼なりに努力していたのかもしれません。
自分で怒りをコントロールしつつ、変身できるようになるといったような
マンガを地で行くような成長を見せたりしてました。
私に直接危害を加えず、モノにあたるというのは
例えば、携帯を折るとか
マンションから、カバンを下に投げ落とすとか
そういえば、よく車も蹴ってましたねえ。
車といえば、簡単に凹んじゃうから要注意。
たぶん、私が蹴っても凹むよね。
こう、ソフトな感じに出来上がります。
物にぶつけて凹んだとか、傷が付いたって感じではなく、
塗装とか剥げたりもせず、柔らかな曲線で凹みます。
思い出せばもっとたくさんあるのでしょうが、キリがないので。
ただ、今、気が付いたんだけど、
その男、
物を使って、私に危害を加えたことは一度もなかったな。
なんつーの?
棒で殴るとか? 私に物を投げつけるとか。
あ、そこまで来たら、終わりだよねえ。
私をヤるときは、かならず素手だった。
そういう点では、男らしかった?と言っていいのか?
認めるとこが、そこしかないのかよ。って感じですけど。
世の中には、もっとひどい男がいて
もっとひどいことをされてる女がいるということです。
肉体的な暴力以外にも、
社会的、精神的な暴力もあると思います。
その点、私はそういったものがありませんでした。
暴力といっても、物を使って苦しめられたことはないし、
命を脅かされるほどのものはありませんでしたし、
社会的にも影響はありませんでした。
幸せな方ではないでしょうか。
こういったら、また、相手の男をかばってるんじゃないかと
取られてしまうかもしれませんが。
そうではありません。
そうではなく、
世の中には、もっともっと苦しい大変な目に遭ってる女性がたくさんいるということ。
体の傷はいつか治ります。
けど、
社会的、精神的な傷はそう簡単には癒えません。
そんな現実に比べたら、私は幸せというか、
運が良かったんだな。と。
でも、何が一番良かったって。
その男が何かおかしいって、自分で気付けたこと。
それでもちょっと遅かったけど。
やっと自分で気付いたからこそ
今、こうしていられますからね。
ま、エラそーなこと書いちゃったけど。
こういうヤツもいたってことで。
ただそれだけなんです。
あ、たまに、殴る方へのアドバイスみたいな文章が出てきますが。
信じないで下さい。
所詮、私が勝手に言ってるだけですから。
あー、なんか暗い雰囲気だな。 ヤだなー。
こんな感じにする予定じゃなかったんだけどな。
次回からは、気を引き締めて、おバカ記事に徹します。
では、このへんで。