ほんと、

明日から、何をして生きていけばいいのか、路頭に迷ったから、

明日の銭を稼ぐために、はじめただけのことなのです。

動機は恥ずかしいけど、とても浅く、

1年ぐらいやりながら他の事業を軌道に乗せよう、ぐらいだったかもしれません。

そう、ただの、時間&銭稼ぎ。


そんなこんなで、でも、もう2年になろうとしていて、

年末ということで、

いろんな方が、オフィスに顔を見せては

何かしら、報告をしては、うれしそうに帰っていくのを見て、


魂を人にぶつける仕事は、本当は、私は好きであることを

再度、確認した年でもありました。

2年目になる今年は、びっくりするくらいに、反響がでかい。

そして、自営ともなれば、命がけだからか、

ふだん以上に、言われたことやもらうものにたいして、涙もろい。

R社では、いくら稼ぎ頭で奮闘しても、チョコレートひとつ

もらったことがなかったから、

ちょっと、今年の顛末は、驚き桃の木。

いかにも、「ものをもらったことがないコ」みたいに、

口をぽかんとあけただけで、

気の利いたお返しが、まるで思いつかず、

1日、考えつづけている、な感じです。



人でしか、人の心を動かせない。

だから、私は、不器用でもなんでも、

真正面から、体当たりでぶつかっていく。


Z社のときに、世間でいうと「ギャル男」くんたちで経営する

アパレルショップを担当していたのですが、

ほんと、人騒がせなヤングで。

金の支払いっぷりは男前だけど、

超夜型なのか、平気で夜中に私を呼び出して、

取材やら、写真やらを撮りにいってました。

入稿が間に合わないから、締め切り直前の夜中の3時まで

電話のやり取りが、延々とつづいたこともあります。超ひどい。


退職のあいさつに伺ったときに、私より2つ下の経営者に、

「迷惑をたくさんかけてすみませんでした。

体当たりでぶつかってこられて、僕たち、ちょっと、うれしかったんです。

ほんっと、真正面からぶつかってくるから。

僕らのこと、見捨てない人がいるんだって思ったら、うれしかったです。

だから、毎月、広告を出したんです」と、

愛の告白のようなものをされて、どきん。なんちて。

(それっぽいことを言われるくせに、ゴールインがないのは、なぜにと

いつも思ふ。余談)


実際、人との絡みが大の苦手で、

何かあれば、話し合いから逃げようとしたり、

本当のきもちを知られることを、恐怖に思ったりする反面、

どこかで、思いのたけを、ぶつけてしまいたいとする、複雑なところもあり。


でも、

つまるところ、

人が動くのは、魂をぶつけられたからであり、

だからといって、

誰でもかれでも、人の心を動かせるわけではないのだ。

それなりの言霊の力って、必要。「言霊力」。


言い方はいつも失礼だけど、

時間を稼ぐために浅い動機で始めたことが、

今後、また、

私を、あの道に、戻らせるのではないかと、

ざわざわ胸騒ぎがしたりしているのです。