近づく台風のせいで
強まる雨音についつい耳を傾ける。
雨音に惹かれるのは、昔からだ。
だけど気づいた。
幼い頃は、
雨音は幸せの音だった。
ぴしゃり ぴしゃり。
だけど、
今年はなんだか、少し違う。
去年を境に蘇る。
相も変わらず大好きな雨音に耳を傾けてながら、泣いていたこと。
あの頃のあたしの世界は、
こんなに色がなくって、
いつも、
ピントのあわないモノクロだった。
秋かくるのが毎年楽しみで。
きゅんとくる冷たい空気が恋しくて。
けれど今年は、
ほんの少しだけ、
怖い。
無理やりふさいで
荒業でさらした傷が、
ふとそよぐ秋の夜風に触れたとき、
思い出したように、
じんじんするから。
来年の今頃、
また雨音は違うものになってるのかな。
なってるといいな。
幸せが、切なさに。
切なさが、怖さに。
同じように奏でる雨音は、
どこにもないんだ。
来年の雨音は、
きっともっと深くて、優しい音色。
ぽろん ぽろん
Android携帯からの投稿
強まる雨音についつい耳を傾ける。
雨音に惹かれるのは、昔からだ。
だけど気づいた。
幼い頃は、
雨音は幸せの音だった。
ぴしゃり ぴしゃり。
だけど、
今年はなんだか、少し違う。
去年を境に蘇る。
相も変わらず大好きな雨音に耳を傾けてながら、泣いていたこと。
あの頃のあたしの世界は、
こんなに色がなくって、
いつも、
ピントのあわないモノクロだった。
秋かくるのが毎年楽しみで。
きゅんとくる冷たい空気が恋しくて。
けれど今年は、
ほんの少しだけ、
怖い。
無理やりふさいで
荒業でさらした傷が、
ふとそよぐ秋の夜風に触れたとき、
思い出したように、
じんじんするから。
来年の今頃、
また雨音は違うものになってるのかな。
なってるといいな。
幸せが、切なさに。
切なさが、怖さに。
同じように奏でる雨音は、
どこにもないんだ。
来年の雨音は、
きっともっと深くて、優しい音色。
ぽろん ぽろん
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