ニュースによると、社会人の学び直しが多いようですね。
ラサール石井さんが大学受験を宣言したり、
秋吉久美子さんは早大大学院に在籍していたり、
桑田真澄氏も4月には早大大学院に進む。
山本モナさんは都内にある英国の大学院に入り直したそうです。
昨年11月の慶應リバーサイドでの講座を思い出す。
以下、内館牧子さんの講義「学び直しのススメ」での私のノートより。
【学び直しに必要なもの4つ】
①経済
②時間
③家族の協力
④仕事と両立できるか。
上記のうち、1つでも欠けていたら、まだ期が熟していないということ。
捻出が難しいなら、学生としてより、まだ社会があなたを必要としている。
内館さんはそもそも53歳で「大学院に行こう!」と学び直した。
それは、国技としての相撲を守らなければならない、という思いから。
女人禁制の、1500年、1800年の歴史ある土俵、
ところが、「21世紀は女性の時代」「グローバルスタンダード」等を唱える人がいる。
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このままでは「相撲が何たるやを知らないのに、ハイヒールで土俵に上がるような女が出てくるんじゃないか」という危機感を持つ。
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大学院に行こう。大相撲を学び直そう。
先述のように、ハイヒールで土俵に上がろうとするような女に、
キッチリ学問で返答ができるようにしよう。
そうして学ぶうちに、自分の考えが間違っていたと感じたら、転向しよう。
そう思って、東北大学の入試を誰にも言わずに受けたそうです。
専門の口頭試験では、18歳の学生とは違う視点、社会人らしさや心意気、
自分はどういう生き方をしてきて、何故ここでこの勉強がしたいのか、
30分くらい熱意の「迫力を見せた」そうです(笑)
社会人が大学に通う場合、「中途半端な立ち位置であるということ」を意識する。
若い人と一緒にいるから若返る、ということはない。
若返るとしたら、「非日常を勉強する」から。
次から次へと、仕事とは全く無関係なことを学ぶ、知的好奇心を満たす。
普段生きている場所では、ひとつも必要のないこと、
実生活で積み重ねたノウハウとは違うこと、
明日の糧には何の役にも立たないことを学ぶということで
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心が大変華やぐ
3年間の学生生活で
【得たもの】
・相撲の知識が磐石になった
・目線、視線の広がり
・新しい人間関係
【失ったもの】
・特にない
・しいてて言うなら、3年間分の収入、通学の経費
失ったものよりも、得たものの方が圧倒的に多い。
でも、美しいありきたりの言葉に踊らされないこと!
学び直し=趣味。
社会・他人・j会社に効力を期待するのはダメ。
自分の意見が学問として立脚しているということが強い。
学問として勉強することにより、
感情でものを言うのではなく、学問をバックボーンに言うことができる。