皆さん、こんにちは。永良サチです!


現在、野いちごで【作家さんに聞いてみよう】という特別インタビュー企画が行われていますラブラブ



光栄なことに第6弾を任せていただきまして、ユーザーさんからたくさんの質問が集まりました!!本当に、ほんとーにっ!私が想像していたよりも多くの質問をいただきました。今回はサイト上では選べなかった質問にお答えしたいと思います……!!



■永良さんの作品は悲しい運命を背負っているキャラクターが多く登場しますが、永良さん自身はどれくらい感情移入してしまいますか?■


感情移入……難しい質問ですね。私の場合、物語を書くうえで主人公たちを動かしているというより、主人公たちに動かされて書いている感覚があります。それによってどんなジャンルの物語でも、少し俯瞰的な自分を保っていたりします。そうじゃないと悲しい運命を背負った子たちを最後まで書けないからです。といっても、主人公が成長した姿や死を扱う物語の時には、涙で画面が見えない時もあります。俯瞰的でありたいと思っていても、主人公たちと同じように悲しくなったり、苦しくなったりしてるので、作品によってはとても深く感情移入してると思います!


■登場人物はどのように設定していますか?■


とりあえず名前から決めます!名前が決まらないと書けません。それから年齢や容姿。生い立ちや抱えている問題。それを解決するための手段や、このキャラクターだから言うこと、言いそうなことを考えます。私は台詞先行型なので、場面関係なく頭の中で喋り出したらそれを忘れないうちに書き出します。またジャンルによってはあまり決めすぎても伸び伸び書けない時があるので、書く物語によって登場人物たちの設定方法も違ったりします。


■小説好きでよく読んでますがんばって下さい! どうしてそんなに物語が浮かぶんですか?(失礼だったらすみません…)■


ありがとうございます!好きだと言ってもらえて嬉しいです!!まったく失礼じゃないですよ~!喜んでお答えします!サイトのほうでも書いたんですが、私は漫画家になりたかったのでつねに物語を頭で考えてしまう癖がついてます。あとは綺麗な季語を調べたり、色々な和名を調べたり、時には日本にいたとされる妖怪をずっと調べてる時もあります。最近だと戦国時代の武将を調べましたよ!笑 そうしてるうちに急に物語が浮かんできたりもするので、調べるってけっこう大切です!


■詰んだときはどうしてますか?■


漫画を読んだり、アニメやドラマを見ます!でも詰んだということが解消されない限り、なにをしても頭の中はそのことでいっぱいなので、結局小説と向き合います。どんなに行き詰まってしまっても、書けない、書かないという時間に耐えられないので私の場合は強行突破です!!


■小説のテーマはどんなことからヒントもらったり見つけたり決めたりしてますか■


創作の基盤になっているのは漫画なので、そこからヒントを見つけているかもしれません。ですが、小説のテーマを決めるのが苦手なので毎回苦労しています。このテーマで書こう!というより、このヒロイン、ヒーローの物語を書きたい!という気持ちなので、あまり自分の中でテーマという縛りは作らないようにしてます。(小説を書く身としてはあまり良くないことです)参考にならなくて、すみません……!


■永良サチさんの感動系小説が大好きです!サチさんはどんな風に小説を書いてますか?■


ありがとうございます!嬉しいです~!!私は野いちごに登録してからずっとスマホで小説を書いています。以前は直接野いちごの編集ページに直接書き込んでいましたが、今は小説を書くアプリを使ってます。といってもなんにも特別な機能がないアプリなので、ふつうに文章を打ち込んでそれを保存してるという感じです。ずっとパソコンを買おうと思っているんですが、なくても問題なく書けてるので結局今もこのままという感じです。


■話のネタはどの様に考えますか?■


他の質問の答えと同じになってしまいますが、日常的にアイデアや創作に使えそうなことはメモしてます!考えよう!と思っても考えられないタイプなので、小さなアイデアをたくさん集めておくのが好きなのかもしれません。


■音楽を聴きながら小説を書くのは 辞めた方がいいですか?■


自分の書きやすい環境で書くのが一番なので、私は音楽を聴きながら小説を書いてもいいと思います!!ですが、私の場合は無音じゃないと書けません。以前はどんなに周りがうるさくても書くことができたんですが、今はなぜかできなくなってしまいました……。


■もし、小説にしていた作品が現地におこったらどう思いますか?■


これは現実に起こったら……?という意味で合っていますでしょうか? 物語のジャンルにもよりますが、ホラーは絶対イヤですね。笑 私はよく奇病ものを書くんですが、それも実際に自分だったら苦しくて耐えられないかもしれないです。(もし質問の意味がちがっていたらすみません……!)


■小説を書くときでのコンプレックスとかありますか?■


ズバリ語彙力のなさですね。言葉の引き出しが本当に少ないんですよ……。小説も大人になってやっと読めるようになったくらい学生時代はまったく読書をしないタイプでした。なので圧倒的に自分の中に言葉がないことがコンプレックスです。


■登場人物を考えるさえで、 アイディアをすべて使いきってしまうことはありますか? あった場合、どうしますか?■


アイデアを使いきってしまうことはないかもです。逆に使いきれないほどのアイデアがスマホにメモしてあるので、どれから使ってあげようか悩んでるくらいです!


■普段は何をしていますか■


普段は本屋さんに行ったり、お買い物に行ったり、ゲームセンターに行ったりしてます!家では漫画やアニメ。録画してるドラマを見たり、たまに絵を描いたり、あとはスイッチであつ森やポケモンやってますね。大人なのに子供みたいな生活してます!笑


■学生時代、恋はしましたか? どんな恋をしましたか?■


もちろんしましたよ~!片思いで終わったものもあれば、両思いになって付き合えた恋もあります。同じクラスなのに授業中にメールをしたり。自転車のふたり乗りで帰ったり。放課後プリクラを撮りにいったりとピュアな恋でした。学生時代に経験した恋はひとつではありませんが、そのすべてが今でも思い返すとキラキラしてます。


■小説を書くとき、1番大切にしてることは何ですか?■


とても難しい質問ですが、私が一番意識してるのは読みやすさです。私自身が活字に強くないこともあって、難しい漢字や意味がわからない単語があるとそこで読むことが苦しくなってしまったことが何度もあります。どんなに作品に思いを込めても、どんなに伝えたいテーマがあっても、最後まで読んでもらわなければ意味がないので、読みやすさは大切にしてるポイントかもしれません!


■永良サチ先生が経験してみたい胸キュンシチュえーションを教えてください!■


え!その質問がすでに胸きゅんですっ!!ちょっと古いですが、ベタに壁ドンはされてみたいかもです。私、身長が低いほうなので、ふつうにイケメンから詰め寄られたいです(爆)絶対いい匂いしそうですよね!イケメンに見下ろされながら私が見上げたいです。あ、考え出したら止まらなそうなのでこの辺にしておきます!笑


■小説を書いていて、一番嬉しかったことは何ですか?■


それはもう、感想をいただけた時です!!小説を書いてる時はいつもこれって面白いのか?ゾーンに入っているので、感想をいただけると本当に涙が出るほど嬉しいです。また頑張ろう!と思える元気の源です!!


■いつ頃から小説を書いていたんですか?■


ずっと絵ばかりを描いていたので、小説を書き始めたのは10代後半くらいからです!野いちごのユーザーさんはわりと早めに小説を書いてるイメージなので、それと比べたら私は遅いほうかもしれません。


■どうして人が死ぬ系の話が多いんですか?(嫌いなわけじゃなくてむしろ好きなんですけど気になります)■


書籍化になってる作品はたしかに生き死に系が多いんですが、実際にはそんなに書いてないんですよ~!サイトに上げている作品の中でも人が死ぬ物語は圧倒的に少ないんです。ただ私がブルーレーベルからデビューしたこともあって、そういうものを書かなきゃいけないと思ってた時期はありますね。


■おすすめの作家さんはいますか?■


野いちごで書いてる作家さんはほとんどおすすめですよ~!!それ以外だと天沢夏月さんの本が好きなので、とってもおすすめです♪︎


■ふだんはどんな本を読みますか?■


漫画ならジャンル問わずなんでも読みます!!

小説だと仲良くさせていただいてる作家さんの本は必ず読みます!!!


■電子書籍と紙の本どちらをよく読みますか?■


圧倒的に紙ですね!もちろん電子も読みますよ!電子書籍でしか読めないものも多いので。ただ本は目に見えるところに置いておきたい性格なので、漫画でも小説でもなるべく紙で買いたい派です。


■おすすめのサイトはありますか?■


サイトはないかもです……ごめんなさいっ!!というか私があまり知らない……笑 普段開いているサイトは野いちご、ベリカ、ノベマ!あとは登録してるエブリスタとかもたまに見ます。あ、コミックシーモアとかめちゃコミがサイトの部類に入るならめちゃめちゃ使ってます!


■作品が自分が思い描く展開にならなかったことはありますか?また、そうなったときどう対処しますか?■


思い描く展開にならないこともありますが、結果的にそれが良かったことのほうが断然に多いです。今はプロットを作ってから書いてますが、話の展開などは密に決めたくないほうです。なのでいつも書きながらキャラクターたちが動くままに筆を走らせています。ですが、小説の書き方というのは人それぞれなので!もしも思い描く展開にならずに悩んでしまうことが多いのなら、書く前にキャラクターたちがどのように動き、どのようなことをして解決していくのかをしっかりと決めたうえで書くことが一番だと思います!


■どうやって主人公の名前を決めていますか?教えて下さい■


作品の雰囲気で決めることが多いです!ラブコメだったら今っぽい名前。冬の話だったら寒そうな名前だったり。笑キャラクターの性格や容姿に合った名前を決めます。ですが今まで書いてきた作品が多いため、ふつうに付けた名前を忘れて同じ名前を使ってることもあります……汗。

基本的に名前は好きなように決めていいと思います。ただしルビがなければ読めない当て字を主人公につけることは避けています。長編作品の場合は主人公の名前がたくさん出てくるので、なるべく読みやすく覚えやすい名前をつけることを心がけています。


■100日間、あふれるほどの?がとても好きで何度も読み返してます。永良さんは切ないストーリーを書く時は、切ない音楽を聴くとか、例えば好きなスイーツを食べながらとかで気持ちを高めたりしますか?■


ありがとうございます……!!前の質問にも書きましたが、私は音がない空間でなければ小説を書けないので音楽は聴きません。でも寝る前に切ない音楽を流しながら頭の中でストーリーを練ることもあります。その時には物語の世界に入りすぎて暗闇で泣いてしまう時もありますよ。なにかを食べながら小説を書くこともほとんどないです。作業が深夜になる時には温かい紅茶を飲んだりしてますが、休憩の曖昧にという感じなので、飲食をしながらというのはないかもですね。書きながら気持ちを高めるというより、つねにコレが終わったら漫画を読もう!とか。ここまで書けたら続きのドラマが見れるとか。ご褒美に週末は遊びにいって美味しいものを食べるんだ!とか、書き終わったあとのことを考えていることが多いです!


永良サチさんの「降りやまない雪は、君の心に似てる。」が大好きで毎日学校の朝読書の際に少しずつ読み返し、1週間に一回ほどは読んでいるのですが、この本を書こうと思ったのは実際に青い池に行かれた時に思われたのですか?是非教えてください■


わーありがとうございます……っ!!!めちゃくちゃ嬉しいです(涙)「降りやまない雪は~」は私自身、ずっと憧れていたスタ文での発売で、なおかつ初めての書き下ろしでした。正直に話しますと、この作品はずっと温めていた物語というより、書き下ろしをお願いされてから考えたものです。当時の担当さんから北海道の話を~ということだったので、そこから構想を練りました。ですが、その前に何回は青い池には行ったことがあったので、北海道の話を書くなら実際にある場所を舞台にしたいと思い、美瑛町の青い池の話にしたという感じです。この話は本当に私自身も思い入れが強くて大切な作品です。色々と肩に力が入りながら書いた作品ですが、本当に書いてよかったと心から思っています。


■永良さんの作品は表紙に季節感があるものが多くて素敵です!作品を書かれるとき、季節は重要視されていますか? 執筆をするときに行き詰まったらどのようなことをされていますか? また、作品はどのくらいで一冊書き上げていますか? 書くときに最初から結末は決めていますか? 永良さんの考える、作品を書く上で大事にしていることも知りたいです。たくさん質問をしてしまってすみません。永良さんの優しい作風が大好きです!!きみとなら、雨に濡れたいという作品がとても心に残っています。

きみは林檎の匂いがする。も大好きで、運命の人は林檎の匂いがするだなんてとてもロマンチックで忘れられません!(林檎の香水が欲しくなりました)これからも応援しております!■


わーありがとうございます!!季節は書くジャンルによって意識したり、しなかったりという感じです。ただスタ文に関しては一作目が冬の話。二作目が夏の話だったので、三作目は絶対に秋にしようと決めていました。表紙については私からこういうふうにしてくださいとお願いすることはありませんが、小説を書きながら表紙映えしそうな場所(あるいは場面)を自然に意識してるかもです!


執筆が行き詰まっても小説を書いてます。ただし別の作品です。純愛物語で行き詰まったら、ふつうにホラーのプロットを考えたり、最近だと児童文庫の話を考えたりしてます。そうすると気持ちがリセットされて、行き詰まった作品にも優しい気持ちで向き合うことができます。


サイトでもお答えしましたが、一作の制作期間はだいたい1カ月です。結末は最初から決めていますが、ぼんやりという感じです。途中で変わっていくこともありますし、逆に変えられないくらい最初からガチガチに決めてしまうのが苦手です。そういう書き方をすると私の場合は必ずつまらない作品になる傾向があります。書きながらもちゃんと寄り道できるような余裕をもつようにしてますね。


私が小説を書くうえで大事にしてることは、物語の向こう側にいる読者さんを考えることです。自分の好きな作品を書く!というのも大切なことですが、商業作品の場合は読者さんが読みたいものを、求めているであろうことを、求めてられていることを、いかにして自分の好きなように書くかということをつねに意識しています!


そして、私、質問者さんが誰かわかりましたよ~!!いつも本当にありがとうございます!最近はなかなかサイトに作品を上げられていませんが、また『雨に濡れたい~』や『林檎~』のような物語も書きたいですっ!質問もたくさんしていただけて本当に嬉しかったです!!これからも引き続き、仲良くしてください♡



さて、以上で回答は終わりです!!ほとんどの質問にお答えさせていただきましたが、もし自分のが入ってないよ?という方がいらっしゃったらすみません……アセアセ


今回たくさんの質問をいただけて、本当に幸せでした!ありがたいことにたくさんの作品を書く機会をいただいてますが小説を書くことに慣れることはないです。逆に慣れてしまうことが怖いです。毎回新しい物語を書くたびに、初心者に戻ります。


小説を書くのが好きな方。小説を書きたいと思ってる方。書籍化を目指して頑張ってる方。私はなんにも偉そうなことは言えませんが、大切なのは毎日の積み重ねだと思っています。毎日コツコツ頑張っていたら必ず見てくれる人はいるし、見つけてくれる人もきっと現れると信じています。


私もまだまだ小説を書いていきますので、一緒に頑張っていきましょう!!ここまで見てくださって、本当にありがとうございましたおねがいラブラブ