これからあなたに幾つかの質問をします。
ここで話したことが外に出ることはありません――。


都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。

死者69名、負傷者116名、未だ原因を特定できず―

多数の被害者、目撃者が招喚されるが、ことごとく食い違う証言。

防犯ビデオに写っていたのは何か?異臭は?

ぬいぐるみを引きずりながら歩く少女の存在は?

そもそも、本当に事故なのか?

Q&Aだけで進行する著者の真骨頂。


こ、怖かった・・・。

ところどころ背中が寒くなってしまう、
ある意味ホラーな小説。

最初から最後までQ&Aだけで進行していきますが
QもAも途中から次々と変わっていくので
飽きることなく、その会話内容に惹きつけられます。

で、時折ゾクッ・・・みたいな。 (;°皿°)


事故の原因は結局はっきりとは書かれておらず
それまた不気味。
(なんとなく示唆されてはいますが・・・)


意外な方向に向かっていくラストには
「ん・・・?」と思いましたが

それも作者の狙い通りのように思えます。



Q&A/恩田 陸