もう、おかしくておかしくて・・・
くすくすと何度も笑ってしまいました。

こんなに楽しく読める本ってなかなか無いのでは!


ドミノ (角川文庫)/恩田 陸

7月のある蒸し暑い午後、営業成績の締め切り日を迎え

色めき立つ生命保険会社から、差し入れ買い出しのために

OLが東京駅に向かって走りだす。

ここを物語の出発点として、

ミュージカルのオーディションを受ける母娘、

俳句仲間とのオフ会のため初めて上京した老人、

ミステリーの会の幹事長のポストを推理合戦によって決めようとする学生たち、

従妹の協力のもと別れ話を成功させようともくろむ青年実業家、

訪日中のホラー映画監督など、さまざまな人間が複雑に絡みあうなかで、

物語は日本中を揺るがす大事件へと発展していく。



どんどんと加速していく様は正しくドミノ!!


読んでいる側もそのドミノを追いかけるように

止まらぬ勢いで読んでしまいました。


恩田陸さんの作品は実は「夜のピクニック」に続いて2冊目なので

作風等あまりよく知らないのですが


27人と1匹という登場人物の多さと(でも、不思議と混乱しない!)

このようなコメディタッチはこの作品だけのようで、

恩田さんらしからぬ、異色の作品だそうです。


テンポの良さと各キャラクターの個性、

そして映画を見ているような疾走感は、とても爽快。


とにかく楽しく面白く読めるので

そのような本をお探しの際には、是非お勧めします。



笑える箇所は多々あるのですが

個人的にツボだったのは、オフ会の俳句仲間(元刑事)・・・

ピザーヤケンジの「クリスピーチキンにしてやる!」も笑ったなぁ 笑 


ホラー映画監督のペット、ダリオもいい演出でした。( ´艸`)