うーん、読んでる割に全然UP出来ていないけれど

とても味わい深い本に出会ったので、久々にご紹介。


道頓堀川 (新潮文庫)/宮本 輝


両親を亡くした大学生の邦彦は、
生活の糧を求めて道頓堀の喫茶店に住み込んだ。
邦彦に優しい目を向ける店主の武内は、かつて玉突きに命をかけ、
妻に去られた無頼の過去をもっていた。
―夜は華やかなネオンの光に染まり、
昼は街の汚濁を川面に浮かべて流れる道頓堀川。
その歓楽の街に生きる男と女たちの人情の機微、
秘めた情熱と屈折した思いを、青年の真率な視線でとらえた秀作。


ラストには思わず ・・・
「かーっ!!」と叫んでしまいました。笑


だって・・・


すっごくいいところで終わっちゃうんですもの。

もぉぉ、何これ。この終わり方!


この作品、映画化もされているみたいなのですが

ラストが映画では書き換えられており、

宮本さんはご不満だったそうです。

(そりゃそーよ。

あのラストで終わるところがたまんないのに!)


そもそも宮本さんは映像化される事自体

あまり好ましく思っていないそうですが


読者として、その作家のファンとしても

映画化されたものを見て

がっかりする事って結構ありますからね。。


「冷静と情熱のあいだ」とか

「東京タワー」とか 


原作が素晴らしいだけに、ほんとがっかりでした。


この作品にしても、主人公は大学生なのに

真田博之が主人公役とはこれいかに?と思ったら

映画では“画学生”という設定になっているし


政夫が佐藤浩市とか、えええっ!?という感じ。

(これまた大学生の設定では無いのね)


もう全然別物です・・・


そう、そうなのよね。

分かってます。

映画は別物として楽しむべきだと。


ですが

どうしても残念な気持ちになってしまいます。。