日本の犯罪史上、最も悲惨な事件と言われているらしい。

 

横溝正史 八つ墓村のテーマになった津山30人事件。

 

昭和十三年今から80年近く前。

岡山県北部の小さな村で起こった大量虐殺

 

わずか2時間の間に村人30人が

21歳の若者によって殺害。

老人や子供まで刃物でメッタ刺しにして至近距離から猟銃で撃ち惨殺。


かなり周到に計画された犯行だけど

2人殺し損ねているし、

自宅から回っていくルートは失敗だったのか。

 

 

 




犯人は当時21歳の都井睦雄。

 

写真を見るとかなり知的で端正な雰囲気ですが、どことなく寂しそうな顔。

若いのに顔の肉が横に厚く作り物っぽい雰囲気。

 

この事件、かの有名な八つ墓村の元ネタになったことで知ったんだけど

場所は岡山県の貝尾集落

岡山と言えば~桃太郎伝説、

黍団子 鬼ヶ島が有名でこれらを観光アピールしてるけど

実は一番関心を集めているのがこの津山事件。


周辺地域でこの事件を語ることはタブーなんだとか。

 

まぁ~私はグロは嫌いだけど、こう言う殿堂事件は結構興味があるので

犯行に至るまでの経緯や遺書を調べてみたら

 

 

夜這いやら姦通 村八分など

色々と・・・
最初は

なぜ一人の人間が2時間で30人も殺せるのだろうって思ったけど、

 

犯人の睦夫は村一番の秀才と言われた相当頭のいい青年らしく。

事前に電線に細工をして村中を停電させ送電線を断ち切る。

住人の逃げるルートや交番までの時間など用意周到に計画を練り、闇夜の中決行に及んだなど

犯行計画がかなり綿密で驚かされた。


 


 

 


30人 vs 1人ってこれくらい。

 

1時間で30人、一人にかける時間は2分。改造したブローニング銃と日本刀、弾薬類、20キロもの装備で動きにくい学生服を着て山道を移動しながら殺し歩くのは並大抵のことではない。

悪魔のような人間だが、命乞いする人間を見逃したりもした。

返り血を浴びて近づいてくる彼を見て老人が助けを懇願すると、
「お前はわしの悪口を言わんじゃったから、堪えてやるけんの」と見逃されたという。
犯行後、村はずれの家を訪ね、紙と鉛筆を所望した。
その異常な風体に恐れ動けなかったお爺さん、その家の子供アッチャンこと篤男さんは

睦雄の紙芝居の常連で顔見知りだった為、その子供は睦雄に紙と鉛筆を渡した。
それを受け取った睦雄は少年に「いっぱい勉強して、偉い人になるんじゃぞ」と言い残し
立ち去った。


街灯も電気もつかない闇の中、散弾銃の狙いも正確だったようで、

1軒目は音を抑えるため刀で殺害。無用な苦痛を与えず一発でほぼ確実に死に至らしめている

 

刃物と銃で狙撃と使い分けながら

耐摩耗性も計算していたのは驚いた。


犯行に至った動機は恨みつらみが原因。 夜這いの文化等、残した遺書には、結核のため兵役検査に丙種合格で差別されていたこと、そして、集落の複数の女性と性的関係があったことが書かれていた。

そして関係のあった女性のうち一人は検事調書で関係を否定している。


この事件は日中戦争の最中に起り、日本は一歩も引けぬ局面状態、

お国のために働かない人間は臆病者 非国民と言われ

 

男はアメリカ兵と戦うことが当然だったが。結核と診断された彼は、その望みを完全に断たれ、

非国民や変態と辛辣な言葉を村人からあびせられ

ぎりぎりのところまで追いつめられた。

丙種認定は非常に苦痛だったらしく軍人になれない劣等感もあったのかもしれない。

娯楽のない農村では

既婚を問わず夜這いの風習があったんだとか。

結婚していても他人と肉体関係を結ぶ風習を村全体で咎めることなく黙認していた。

 

昔の人って貞操観念が強いと思い込んでたので、夜這いという風習は衝撃だった。

娯楽の少なかった時代、そういう風習も仕方ないのかもしれないけど

相手が母親世代の女とかゾっとする。逆に夜這いもされない女性もいたのでは…


結核の発症で夜這において睦雄を相手にする女が居なくなり性欲を抑えられない。

それに対する差別は閉鎖的な村の雰囲気もあいまって、

ムッチーの遺書や証言から孤独が記されていた。

「こいつら全員ぶっ殺してやる。」

決行に及んだ当日。

学生服を着用し膝下はゲートル 頭には鉢巻そして日本刀と猟銃で武装

まさに睦夫本人が憧れた帝国軍人に希望を見出し、自殺で幕を閉じた。

 「病気四年間の社会の冷胆圧迫にはまことに泣いた。」

 「もはや夜明けも近づいた、死にましょう。」  

彼が残した遺書は気の毒で、読んでいて辛かった。

 

それでも周囲を殺戮する理由にはならないし

本人の思い込みや逆恨みもあるかもしれない。

ただ不謹慎だけど被害者の中には同情できない人もいるし

 

死ね 汚いと

こんな言葉を

何年も耐えてきたのかと思うと。

 

よく無差別殺人と一緒にする人がいますが、

殺すのは誰でもよかったと言うのとは全く違い、動機が怨み

相模原の犯人なんかは ただ障碍者が邪魔というだけで幼稚な手紙を衆院議長に書いたり

弱者を殺害して自殺もせずのうのうと生きている。 

ムッチーは残虐だけど殺人を楽しんではいない。


亡くなった人の事を、何も知らない部外者が誰が悪いとか深く語る事は控えるけど

 

ただもし場所が違いもう少し村人が優しかったら、

 

こんな悲劇は起こり得なかったのかも。

 

若くして自殺を選んでしまった命の弱さ。孤独の恐ろしさ。

人は誰かとつながってないと

ひとりで生きていくことはできないんだなと思った。
 

事件から80年も経過し、今でも睦夫の墓を訪れ花や酒の缶を供える人は後を絶たない。これだけ凶悪な大量殺人を犯したのに人々の関心をとらえる犯人も珍しい。

 

 

この事件は、映画・ドラマでも取り上げられmixiのコミュでオフ会も開催されてる

 

印象に残ってるのは映画八つ墓村 。

 

桜吹雪の中、すさまじい形相で日本刀を持った山崎勉が追いかけて来る、

その姿は狂気を通り越し

残酷な殺害シーンを美しいと感じてしまうほどの名作。

 

【自殺現場にあった遺書】

 

ちなみに
○山はあか抜けないというか陰気質の人が多い。

山に囲まれた土地で暮らしていると余計閉塞感を感じるせいなのか、

 

本人も日記に「病気になってから僕は砂漠か敵地にいるような感じでした。」と書き残していたし。

「付け火して 煙り喜ぶ 田舎者

数年前に

山口県の小さな集落で起きた連続殺人事件。

親の介護で田舎に帰った若者が

年寄りに嫌がらせされて村八分になって

近隣に住む高齢者5人が殺害された。

 

あれも「山」がつく場所で起きた事件だし。

 

南部と北部でも性格的に違いがあり、山に囲まれた環境では発展しにくく自然と表情が陰気になる

北区や北部をどんなに開発しても発展しないのは理由があり

田舎移住なんて政府が進めてるけど田舎の山村に住むのはよく考えたほうがいい。

 

 

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