とある中国毛皮農場の現状です。
原則的に撮影は禁止であり今回の撮影は許可を得て行いました。
今回の記事では中国のラビットファーの飼育例を書きますが、世界一安価なラビットの毛皮の生産過程
見る人によっては残酷で目を覆いたくなるような内容かもしれません。。
生きている動物を殺し、その毛皮を身に着ける。その行為の意味を探求するために
殺されていく命に目を背けず、もの言えぬウサギ達の現状を感じてほしいです。
ここに取り上げた例はあくまで一部の情報としてみてくださぃ。
ここでは体重~5キロくらいの、大型うさぎが複数段に設置されたケージで管理されていました。
この飼育設備は原皮、前処理加工を行っています。機械化されておらずほぼ人間の手作業で行われてます。
「ウサギは多産で成長期間が短くおとなしく飼育が容易でコストがかからずにすむ。
そのうえ多くの肉と毛皮を得ることができる生産性の高い家畜。」なんだそうです。
ハエが飛んでいて畜舎はものすごい悪臭。
ケージの下には数週間分の糞尿。
ウサギ達は基本的にケージで飼育するそうです。紫外線に浴てると毛皮の色や艶はわるくなります。
そのため毛皮にされる動物は春から夏の間は 日光に当てないそうです。
写真でもわかりますが健康に留意した飼育状況ではありません
コスト優先で飲み水もなく動物達は劣悪な環境で飼育されていました。
そしてケージからウサギを出し、ウサギの足をフックにつり、血抜き、放血させます。麻酔剤は使われていません。
頚動脈を切断し、放血。四肢の内側に素早くナイフを入れて剥ぎ取っていきます。フックにかけて、皮をむかれるまで、数分しか、かかってぃませんでした。
この時意識はなかったようですが神経反応みたいなものはありました。
この方法は伝統的な屠殺手段だそうです。
※完全に息が止まってから毛皮を剥いでいるのか?とぃぅメッセを頂きましたので、追加
結論からいえば数等の兎の作業を見ましたが私が見た限りでは意識がある状態で(直後に)皮をはがされていました。
口元から血を流し空中でもがぃている状態で剥ぎ取られていました。
(素人なのでこれが意識の有無か神経反応なのか、はっきりとわかりませんが。)口呼吸を求める姿は相当苦しそうでした。
全てを直視することは出来なかったのでどれくらい意識があったかわかりません。
機械ではなく命あるものを流れ作業のように扱う。そもそもこれが問題です。
そして肉片を取り除き腐らないように塩づけにします。
出来上がったこのラビットファー。
発注量が多いと個人にも卸売りをしてくれ、価格も更に安くなります。
白色の種類は染色がしやすいので様々な色に染めています。
耐久性が弱いウサギの毛皮は安価なのでいろんなファッションに使われてぃますが
麻酔を使うと商品単価に上乗せされ高価になります。
ウサギは犬猫に比べ大量の薬剤を要し投与も困難で、
致命的なコストアップになるらしいです。↑(そこまでコストがかかると思えないのですが...)
また皮だけでなく製品もありました。ファーのみを仕入れ、日本で加工することもできるそぅ。
原皮は日本だと安いもので一枚105円~これらのウサギたちは、日本でねこのおもちゃや小物として販売されます。
日本の中小メーカーの多くがこのような既製品を仕入れてぃます。
養殖所には元気が無く、ぐったりしているウサギや耳に汚れがこびりついてる疥癬のウサギもいました。
飼育環境の改善は難しいのかもしれませんが
もう少し清潔に生活出来るようにしてあげてほしいです。全てのウサギにペットのように愛情を注ぐのは無理でしょぅけど。
劣悪な生産工程で命を奪われるウサギの姿は直視出来ませんでした。
リアルファーを扱っているメーカーはその原料となる動物たちが、どのような業者によって管理されているか、社員のほとんどは関与しません。多くのメーカーは複雑な業務を敬遠して、生産から加工、原価管理まで商社に丸投げです。
世界の工場といわれる中国で加工賃を支払い製品化し、大半の製品は2~3週間で船積身が可能です。
そして低価格の商品が流れ込み、それに対抗すべく同業者間のさらなる価格競争は増していきます。
メーカーだけでなく商社も原価を下げることに躍起です、ですから原料のリアルファーはどのような業者が生産しているのか、気になる人はメーカーに聞いてみるのもいいと思います。まぁ幾人ものバイヤーを通じているので養殖所まではわからないと思いますが。安い商品をいかに日本で販売するか。価格競争で安価な労働力を中国やベトナムに求め活用した結果が、醜い扱いを受けている動物たち。毛皮流通は供給過剰に陥り大きな無駄があります。
色々なお話を聞き、ネットでは得られない地方の実情も知りました。
生活のために家畜を育て、毛皮を生産する人たち
農村では就業機会もなく、近隣や都会への出稼ぎ人口も増えています。都市との格差も広がり、日給600円の仕事にもあぶれるで稼ぐ農民の実情。
子供を大学に通わせるために、東北部の養殖場で働いている方もいます。省で決められる最低賃金で雇われていて、来年も仕事があるかどうかはわからないそうです。非情な格差社会の中国では、貧困から抜け出すためには、進学しか道はありません。よい成績をとり進学した若者は親だけでなく、村全体の期待を背負います。
農村から大学進学は非常に難しいし、農村が豊かにならなければ動物福祉も改善されません。ボロボロの靴を履き、髪も汚れ、生きるために必死で働いている人々、反中でも、この人たちをバカにしたㇼ罵ったりできない。「可哀想」より優先すべきなのは経済活動ですが。毛皮産業で収入を得ている人々がいる中、人間より動物第一の法改正があの中国政府が取り組むはずがありません。
素朴な疑問ですが、行き過ぎた経済競争や生産はある意味悪ではないでしょうか。人の虚栄心や欲望を満たすため、感謝すればよいとか、そんなご都合主義でこれらのすべてが許され正当化されるのでしょうか?。感謝する以前にもっとすることがあるのでは。
読んでくれた方は、毛皮賛成と反対どっちなんだと思うかもしれません。正解はないのかもしれませんが
命を奪うと救う。どちらが正しいのか、自分の中の真理に気が付きました。同行してくれた中国人の孫さんは口数の少なくなった私に「うさぎの屠殺シーンは残酷だ、かわいそうだったと声をかけてくれました。